MSI、ゲーミングノートPCの新モデルを間もなく日本投入:なんだ! このコンバーチブルは!
エムエスアイコンピュータージャパンは、ノートPCの製品説明会を日本の関係者に向けて行った。なお、薄型軽量コンバーチブルデバイスもあわせて公開していた。
1000〜2000台限定生産のDragon Editionも登場する
エムエスアイコンピュータージャパンは、11月21日に日本で間もなく投入する予定のゲーミングノートPCを紹介する製品説明会を行った。欧州や米国ではデルのAlienwareとならんでハイエンドゲーミングPCラインアップとしてトップシェアを競う同社の“G Series”において最上位モデルとなる「GT70 Dragon Edition」「GT70」は、データストレージに2台のSSDを搭載してRAID 0を構成し、最大転送レートは900Mbps相当を実現する。また、キーボードにはPCゲームユーザー向けのモデルを投入しているSteelSeriesが提供したモジュールを搭載した。FPSなどでキャラクターの操作を容易にするため、左Ctrlキーの幅を増やし、そのためにWindowsキーを通常の左下から右下に移動するなど、キーレイアウトをゲーム用に最適化している。
ハードウェア構成は、CPUが第3世代Coreプロセッサー・ファミリーのCore i7シリーズを採用し、グラフィックスコアにはNVIDIAのGeForce GTX 680Mを内蔵する。データストレージはすでに紹介したように2台のSSDでRAID 0を構成するが、そのために容量128GバイトのSSDを2基実装するほか、容量750Gバイトで7200rpmのHDDも搭載する。また、FPSやRTSのネットワークプレイで転送遅延を防ぐため、有線LANコントローラにはKiller DoubleShot Gaming Networkモジュールも用意する。音響システムは、これまでのG Seriesと同様にDynaaudioが監修した。
MSIの説明では、GTシリーズでGeForce GTX 680Mを搭載するモデルとGeForce GTX 560Mを搭載するモデルのそれぞれで測定したベンチマークテストの結果は、平均してGeForce GTX 680M(グラフィックスメモリが4Gバイト)搭載モデルがGeForce GTX 560M(グラフィックスメモリが1.5GHz搭載モデルの2.54倍となったという。
Trinity採用モデルでは3画面同時出力対応も
GEシリーズの「GE70」も、第3世代Coreプロセッサー・ファミリーのCore i7シリーズを採用。外付けのグラフィックスコアはGeForce GTX 660M(グラフィックスメモリはGDDR5を2Gバイト)を実装する。また、データストレージには、容量128GバイトのmSATA SSDと容量750Gバイトで7200rpmのHDDを組み合わせる。ネットワークモジュールは、Killer E2200を内蔵する。さらに、キーボードもSteelSeriresが開発したモジュールを使う。
「GX60」では、AMDプラットフォームを採用したモデルが登場する。“Trinity”世代のAPUを搭載するほか、外付けのグラフィックスコアとしてRadeon HD 7970Mを実装する。最新世代のRadeon HD 7970Mを搭載するGX60は、AMD Eyefinity Multi Display Technologyをサポートして、背面に搭載したアナログRGB出力、HDMI、DisplayPortに接続した3台のディスプレイに同時出力が可能になる。
データストレージでは、GT70と同様に、容量128GバイトのSSDを2台内蔵してRAID 0を構成し、最大転送レートで900Mbps相当を実現するほか、容量750Mバイトで7200rpmのHDDも組み込む。また、LANモジュールとしてKillerのGaming Networkingモジュールを採用する。
MSIもコンバーチブルタイプの薄型ノートを投入か?
なお、説明会の会場にはスライド機構を搭載したコンバーチブルタイプの薄型ノートPCも展示していた。本体のサイズや重さ、ハードウェア構成については一切明らかにしていない。ただし、非公式のコメントとしては、液晶ディスプレイの解像度はフルHDに対応し、本体の重さは約1キロ強、CPUにはCore i5クラスを搭載して、実売価格は10万円前後を目指すという情報もある。
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