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日本HP、スキャン速度に注力したオフィス向けA4レーザー複合機2モデルハードウェアキーボード搭載

日本HPは、ビジネス向けのA4レーザー複合機2機種を発表した。毎分50ページというスキャン速度を実現し、スライド式のハードウェアキーボードを搭載した。

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 日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は12月4日、オフィス向けA4カラーレーザー複合機「HP LaserJet Enterprise flow MFP M575c」、A4モノクロレーザー複合機「HP LaserJet Enterprise flow MFP M525c」を発表した。2012年12月下旬に出荷を開始する。価格はM575cが38万6400円、M525cが27万7200円(すべて税込み)。

 これらの製品は、2012年6月に発売した「HP LaserJet Enterprise 500 Color MFP M575dn」「HP LaserJet Enterprise 500 MFP M525dn」の後継機となる(従来機は併売)。従来機と比較すると、スキャン速度が向上し、操作用のカラータッチパネル(8インチ、640×480ドット)にスライド式のハードウェアキーボードを新たに搭載した。

photophoto A4カラーレーザー複合機の「M575c」(写真=左)と、A4モノクロレーザー複合機「M525c」(写真=右)

 スキャン機能は、自動両面ADFに対応するシングルパス方式を採用する。モノクロ両面スキャンで50ページ(25枚)/分と従来機(15ページ/分)の3倍以上の速度を実現し(M575cの場合)、ADF容量も従来の50枚から100枚に倍増した。スキャン漏れを防ぐよう、重送検知機能「HP EveryPage」も実装している。

 このほか、スキャンデータをマイクロソフトのグループウェア「SharePoint」へ直接送信する機能や、メールへの添付、USBに保存といったPCレスでデータをやりとりする機能を備えた。無線印刷は、Eメール送信で本文や添付ファイル(画像やPDF、Office文書)がプリントできる機能「HP ePrint」や、iOS/Android端末からプリントできるアプリ「HP ePrint APP」、アップルの「AirPrint」、Googleの「Google Cloud Print」を利用可能だ。

photophoto スライド式のキーボードは英語配列(写真=左)、スキャンデータ「SharePoint」に直接送信する機能を備える(写真=右)

 M575cの主なスペックは、印刷速度がモノクロ、カラーともに毎分30枚(A4普通紙の場合。自動両面印刷に対応)。ファーストプリントは10.5秒。印刷のランニングコストはモノクロが1枚あたり2.35円、カラーは15.5円だ。給紙容量は手差しが100枚(ADF対応)、カセットが350枚で、オプションの増設トレイ(500枚1段)を使えば、合計で950枚の給紙が可能だ。スキャン速度はモノクロが50ページ/分、カラーが30ページ/分。

 インタフェースは1000BASE-Tの有線LAN(IPv6)のほかUSBを備える。USBポートは本体前面に備えており、スキャンデータを直接USBメモリに保存できるほか、保存した画像データや文章ファイルを直接印刷できる。1.5Gバイトメモリと320GバイトHDDを搭載し、データの暗号化にも対応。FAXを標準で利用でき、簡易ステープラ機能も備えた。

 モノクロ複合機のM525cは、M575cとインタフェースや機能は共通する。印刷速度は毎分40枚(A4普通紙の場合)で、ファーストプリントは8秒。印刷のランニングコストは1枚あたり2.05円だ。給紙容量は手差しが100枚、カセットが600枚で、オプションの増設トレイ(500枚)は2段設置でき、最大1700枚の給紙が可能となる。スキャン速度はモノクロが52ページ/分、カラーが31ページ/分。

photophoto 側面に簡易ステープラ機能を備える。複数枚の紙をはさむと、自動的にホチキスが留められる(写真=左)。M575cは前面のふたを開けて、カラーインクを交換する(写真=右)

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