第9回 R632をProにアップグレード 「Windows 8 Pro Pack」を導入してみた:モバイラーが選んだ「dynabook R632」
一般ユーザーが導入できるWindows 8は、その多くが無印の標準エディションか“Pro”である。今回は無印→Proへのアップグレードをサクッと行ってみる。
Windows 8搭載PC、“Pro”エディションにするにはどうすればいい?
Windows 8には、個人ユーザー向けの標準(無印)エディション、そして企業/ビジネスユーザー向けのPro、あるいはEnterpriseエディションがある。Pro以上のエディションに備わる機能の1つに「Hyper-Vによる仮想PC環境が提供されている」などが挙げられる(このほか、ドメインへの参加、リモートデスクトップサーバ機能、BitLockerによる拡張データ保護機能の提供など、標準エディション比でいくつか機能差がある)。
筆者が導入した「dynabook R632/W1UGK(PR6321UGMNKW)」のプリインストールOSは標準のWindows 8。これまでは必要なかったので標準エディションにしたのだが、本機を購入後、業務の事情で仮想PC環境が必要になってしまった。というわけで今回は、Windows 8 Proへのアップグレードをさくっと実行してみる。
さて、筆者のように当初は必要なかったので標準エディションにしたが……という人も大丈夫だ。Windows 8はオンライン手続きのみでエディションをアップグレードできる「Windows 8への機能の追加(旧名称:Windows Anytime Upgrade)」という機能がある。
Windows 8 Proへのアップグレードは「Windows 8 Pro Pack」を店頭、あるいはマイクロソフトの直販サイト(マイクロソフトストア)で、機能追加のためのプロダクトキーを購入し、対象のWindows 8搭載PCで作業する。パッケージ版は店頭にて、マイクロソフトストアではプロダクトキーのみの購入が可能である(もっとも、パッケージ版もプロダクトキーが書かれたカードが封入されているのみでメディアなどが付属しているわけではない)。Windows 8 Pro Packには“Windows Media Center”機能が追加される「Windows 8 Media Center Pack」も含まれている(ちなみにMedia Center Packのみであれば、期間限定/2013年1月31日まで無料で追加できる)。
こちら、オンライン購入のほうがその場でできる分おそらく手軽だが、パッケージ版も近所の家電量販店、あるいはAmazonなどの通販サイトで意外と普通に(店舗によってはやや安価に)購入できたりもする。筆者はコレクションとして箱も残しておきたいのでパッケージ版を適当に買っておいた。価格は5500円ほどだった(2013年1月現在)。
アップグレード作業は至って簡単だ。Windows 8のコントロールパネル「システム」→「Windowsの新しいエディションで機能を増やす」を選択し、画面の指示に従うだけである。
今回はパッケージ版でプロダクトキーを入手(購入)済みなので、「プロダクトキーは入手済みです」を選択し、カードに書かれているプロダクトキーを入力する(その場で行うなら「オンラインでプロダクトキーを購入します」を選び、クレジットカード払いでプロダクトキーを購入→購入したプロダクトキーは自動的に入力される)。今回は出先で食事ついでに行ったが、10分もかからずに作業は終了。機能追加というより、機能制限を解除するという感じである。
……もう昔話だが、Windows XP時代はHome EditionからProfessionalへのアップグレードには期間限定で発売された「ステップアップグレード」というパッケージが必要で、実質は上書きインストールが必要だったことを思うとまぁ便利になったものである。
(続く)
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