クアッドコアAPU搭載で4万円台のスタンダードノートを投入――日本HPのノートPC春モデル:2013年PC春モデル
日本HPが個人向けノートPCの2013年春モデルを発表した。15.6型Ultrabookのラインアップを拡充したほかは、スペック強化が中心のアップグレードとなった。
AMDモデルはクアッドコアAPUに――15.6型スタンダードノート「HP Pavilion g6-2300」
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は1月24日、個人向けノートPCの2013年春モデルを発表した。ノートPCの春モデルは、安価なUltrabook「HP Pavilion Ultrabook 15」を投入し、15.6型Ultrabook「ENVY Ultrabook 6-1200」がフルHDに対応したほかは、従来モデルはCPUやHDD容量など、基本性能を強化した小幅なアップグレードが中心となる。
「HP Pavilion g6-2300」は15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載するスタンダードノートPCだ。インテル製CPUを搭載する量販店モデルと、AMD製APUを搭載する直販モデルの2種類を用意する。
量販店モデルは、Core i5を搭載するスタンダードモデルと、Core i7を搭載するパフォーマンスモデルの2種類だが、どちらもメモリやストレージの強化が中心だ。パフォーマンスモデルの主なスペックは、CPUがCore i7-3632QM(2.2GHz、最大3.2GHz)、メモリが8Gバイト(4Gバイト×2/PC3-12800)、ストレージが1Tバイト、光学ドライブはDVDスーパーマルチ、15.6型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1366×768ドットだ。グラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics 4000を使用する。
インタフェースはUSB 3.0×2、USB 2.0×1、音声入出力、HDMI出力、アナログRGB出力、2in1メディアスロット(SDXCメモリーカード、MMCに対応)、92万画素のWebカメラを備える。ネットワーク機能は、100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0を利用可能だ。
オフィスソフトはKINGSOFT Office 2012で、OSは64ビット版Windows 8 Proをプリインストールする。6セルのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、バッテリー動作時間は約6時間だ。本体サイズは378(幅)×244(奥行き)×31(高さ)ミリで、重量は約2.4キロ。ボディカラーはスパークリングブラックとリネンホワイトの2色。従来モデルにあったプルシアンブルーは省かれている。価格はオープンで、想定実売価格は9万円前後。
下位モデルはCPUがCore i5-3230M(2.6GHz、最大3.2GHz)、ストレージ容量が750Gバイト、OSが64ビット版Windows 8となる以外は、上位モデルと使用は共通する。想定実売価格は7万円前後。2013年1月29日に出荷を開始する。
一方、直販限定のAMDモデルは、CPUをクアッドコアのA8-4500Mに強化。それに伴い、統合グラフィックスもRadeon HD 7640Gとなった。メモリの選択肢が4Gバイト〜8Gバイト(従来は2Gバイト〜6Gバイト)となり、ネットワーク機能にBluetooth 4.0が追加された。最小構成価格は4万9980円と、従来モデルと比較して1万5000円程度価格が上がっている。また、カラーバリエーションにスパークリングブラックが追加され、リネンホワイトとの2色展開になった。
セパレート型ハイブリッドPC「HP ENVY x2」にOfficeモデルを追加
着脱式のキーボードドックを備えるセパレート型ハイブリッドPC「HP ENVY x2 11-g000」は、従来モデルから仕様の変更はなく、Office Home and Business 2010をプリインストールしたスタンダードオフィスモデルを投入した。標準モデルと同様に量販店モデルは用意されず、同社直販サイト“HP Directplus”でのみ取り扱う。同日販売を開始し、価格は9万5970円から。
なお、13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載するUltrabook「HP SpectreXT 13-2100」や、大画面ノートPCの「HP ENVY dv7-7200」「HP ENVY dv6-7200」、AMD APUを搭載する11.6型ノート「HP Pavilion dm1-4300」の4機種は、従来モデルを継続して販売する。
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