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写真で見るアキバ10年史:パーツショップ栄枯盛衰(後編)(2/2 ページ)
自作の街・アキバはこの10年でどんな変化を遂げたのか。街のキーポイント18カ所の変遷を追いかけてみよう。とにかく、写真とキャプションで。
10、高速電脳前
2000年5月に西早稲田から秋葉原へ移転した「高速電脳」はユニークな品ぞろえで人気を集めたが、2008年1月に閉店。別の店舗が入っている2013年現在も、高速電脳の文字をみることができる。中央の写真は2008年1月末の閉店直後。入り口に告示書が張られていた
11、パーツ通り
12、旧俺コンハウス付近
13、旧OVERTTOP I付近
中央通りから見て、パーツ通りの1本向こう側。旧俺コンハウスと同じ通り。2005年2月に「OVERTOP I」が閉店してからも、「三月兎三号店」(2008年12月開店)など、PCパーツやガジェットを扱うショップが多く集まっている
14、中央通り〜TSUKUMO eX.付近
「TSUKUMO eX.」は、中央通りで初のPCパーツショップとして2000年11月に営業開始して以来、ランドマークであり続けている。そのとなりの「ドン・キホーテ秋葉原店」は2004年8月にオープン。「LAOX AsoBitCity」の建物を改装して使っている
15、旧クレバリー インターネット館のビル
クレバリーの姉妹店として2001年8月に「WonderCity秋葉原店」がオープン。2005年6月に「クレバリー インターネット館」となり、2012年3月から2012年5月までは統合店舗「クレバリー秋葉原店」として営業した。その後、空きテナントの時期がしばらく続く中、Windows 8深夜販売イベントのプレゼント抽選会場に利用されたこともある。2012年12月からは「サンクス外神田三丁目店」が入店している
16、旧ワンネス付近
2005年2月に「OVERTOP II」が閉店したあと、独自ショップの「PC・CHAOS」として再オープンを果たしたが、2006年2月に移転のためテナントを開けることに。直後の2006年4月に「ワンネス」が旧「コムサテライト3号店」のあった中澤ビルから移転。閉店は2007年2月だった
17、末広ビル
末広ビルはB1Fと1Fに別々の店舗が代わる代わる入店した。2002年6月に「USER'S SIDE秋葉原本店」が1Fに移転したとき、B1Fに店舗を構えていた「パソコンCityパーツ館」は2004年5月に閉店。その後B1Fには、2005年11月から「PC-Success秋葉原店」が入ったが、2007年1月末の突然の閉店で業界を騒然とさせた。
その後、2007年6月に「フェイスアキバ店(後に、フェイス パーツ館)」がB1Fに入り、2008年4月に閉店した「USER'S SIDE秋葉原本店」と入れ替わるように、1Fは「フェイス PC館」となったが、2009年10月はフェイスの店舗統合に伴い移転。2011年4月から1年間は、1Fで「PC DIY SHOP FreeT」が営業していた
18、旧フェイス付近
タイムズタワー近くにもPCパーツショップが固まるエリアがあった。その中心は「フェイス秋葉原本店(後に、フェイス カスタム館)」だったが、サポートも含むすべての営業拠点を移設したため、現在はビルが取り壊され、駐車場となっている
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