“Ultrabook並み”のハイスペックなタブレット――「ICONIA W700D」でWindows 8を満喫する:Core i5+高速SSD+IPSフルHD液晶で9万円(3/4 ページ)
日本エイサーから登場した「ICONIA W700D」は、フルHDのIPS液晶にCore i5、そして64ビット版のWindows 8を搭載する豪華な仕様のタブレットだ。Atom搭載の軽量Windows 8タブレットとは異なるサクサクとした使用感を味わえる。
フルHD表示に対応した明るい液晶ディスプレイを搭載
液晶ディスプレイのサイズは11.6型ワイドで、画面の表示解像度は1920×1080ドットだ。画素密度は190ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)で、ドットが目立たない高精細な表示が楽しめる。広視野角のIPSパネルを採用しているため、見る角度を変えても色味などの変化が少なく、横位置でも縦位置でも快適に利用可能だ。最大輝度は350カンデラ/平方メートルととても明るい。明るくするとわずかに白っぽさを感じるものの、色味もくせがなく見た目の印象は良好だ。
このディスプレイに10点マルチタッチ対応のタッチパネルを搭載しており、指で画面に直接触れて操作できる。タッチパネル表面の指の滑りや感度、タッチ精度はいずれも良好だ。指紋もつきにくい部類に入ると思われる。
本体の底面にはステレオスピーカーを装備している。ドルビーホームシアター v4に対応しており、エンターテインメントコンテンツも迫力ある音質で楽しめる。
ハイレベルなパフォーマンスを実証
それではベンチマークテストを行おう。スペックを改めて確認すると、CPUがCore i5-3337U(1.8GHz/最大2.7GHz)、メモリは4Gバイト、ストレージは128GバイトのSSD、グラフィックスはIntel HD Graphics 4000、OSは64ビット版Windows 8という内容だ。
Windowsエクスペリエンスインデックスではプライマリハードディスクの優秀なスコア(8.1)が目立つ。SSDの性能はCrystalDiskMark 3.0.2でも確認した。シーケンシャルリードが445.2Mバイト/秒、シーケンシャルライトが372.2Mバイト/秒とタブレットはもちろん、Ultrabookを含めてもトップクラスの性能といえる。
一般的なUltrabookに比べてフォームファクタが小さいだけあって、CPU(内蔵GPU含む)のTurbo Boostの効き具合は若干控え目になっているようだ。それでも高速SSDを搭載しているため、PCMark 7のスコアはSSDを搭載したUltrabookと比べても遜色ない。3D系テストのスコアも、過去にレビューしたCore i5-3427U(1.8GHz/最大2.8GHz)を搭載するWindows 8タブレット「FMV STYLISTIC WQ2/J」を上回っている。
過去にレビューしたUltrabookから近いスペックを探すと、Core i5-3317U(1.7GHz/2.6GHz)を搭載した「VAIO Tシリーズ13」の2012年秋冬モデル(SVT13129CJS)がある。ストレージが影響するPCMark 7ではこれに完勝しているが、ストレージの影響がほとんどない3D系テストではこれよりも1〜2割少ないスコアとなっている。
とはいえ、Atom Z2760(Clover Trail)搭載のWindows 8タブレットとは比べものにならない性能を持っていることは間違いない。Ultrabookと同様に写真や動画の編集なども十分対応可能だ。Atom Z2760タブレットとの快適さの違いは、特に重い処理をさせなくとも、体感ではっきりと実感できる。
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