“Ultrabook並み”のハイスペックなタブレット――「ICONIA W700D」でWindows 8を満喫する:Core i5+高速SSD+IPSフルHD液晶で9万円(4/4 ページ)
日本エイサーから登場した「ICONIA W700D」は、フルHDのIPS液晶にCore i5、そして64ビット版のWindows 8を搭載する豪華な仕様のタブレットだ。Atom搭載の軽量Windows 8タブレットとは異なるサクサクとした使用感を味わえる。
バッテリーは実動7時間、放熱設計も優秀
バッテリー動作時間は海人氏のBBench 1.01で測定した。無線LANで常時接続し、Bluetoothオン、電源プランは「バランス」を使用した。本製品はバッテリー動作時の液晶ディスプレイの輝度が30%であったが(多くのノートPC/Ultrabookは40%をデフォルト)、30%でも一般的なUltrabookの40%設定と同等の明るさはあると判断できたためそのまま測定した。
BBench 1.01の設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」「10秒間隔でのキーストローク」、ブラウザはInternet Explorer 10を指定し、タブブラウズはオフに設定した。この条件でのテスト結果は、バッテリー満充電の状態から残量5%で休止状態に移行するまで7時間10分動作した。公称の約9時間よりは短かったが、タブレットデバイスとして実用十分以上の動作時間といえる。
平常時の動作音は静かで、アイドル時や低負荷時はあえて耳を近付けても聞こえるかどうかという程度だ(32〜33デシベル)。CPUや内蔵GPUに高い負荷をかければファンが回転していることがはっきり分かる音はするが、気になるほどではなく、静粛性は高いレベルにある。3DMark Vantage実行中でも騒音は36デシベルだった。
発熱は上面の排気口付近が中心だが、そのあたりを触れても熱いという感覚はない。最大でも32度(室温22度)で、そのほかの場所は28〜29.5度ほどだった。ボディを持つときに(特に縦持ち)排気口をふさがないように注意する必要はあるが、熱さは気にならならず、放熱はかなり優秀といえる。もちろん、カバー搭載のキーボードには本体の発熱はまったく伝わらない。
スペックも価格も欲張りなWindows 8タブレット
ICONIA TAB W700DはフルHDのIPS液晶にCore i5、高速SSD、USB 3.0ポート、そして64ビット版のWindows 8とUltrabookに近い豪華な装備を備えており、バッテリー動作時間や静音性も優秀だ。Bluetoothキーボードを搭載した専用のスタンド兼カバーも付属すれば、クラムシェル型のUltrabook/ノートPCのようにも利用できる、実に欲張りなタブレットといえる。これだけの内容で実売価格は9万円前後と、実に買い得感が高い。
重量約950グラムのWindows 8搭載タブレットというとニッチな存在のようにも思えるが、明るくきれいな高画素密度の液晶ディスプレイを搭載し、キーボードを切り離せば約950グラムで携帯できるUltrabook……と考えれば、グッと魅力的に思えてくるのではないだろうか。キーボード入力に強いこだわりがあり、変則配列のキーボードが受け入れられない、という方でなければ、Ultrabook/モバイルノートPCを検討しているユーザーにもおすすめできる製品だ。
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