EIZO、“超狭額”で没入感を高めた23.8型ディスプレイ「FORIS FS2434」:視認性の向上技術も強化(2/2 ページ)
EIZOの主力エンターテインメント液晶ディスプレイが2年ぶりにフルモデルチェンジ。フレームレスをうたう超狭額デザインを採用し、独自の視認性向上技術も強化した。
画面を大型化しながら横幅は縮小
23.8型ワイドに大型化した液晶パネルは広視野角のIPS方式(表面ノングレア仕様)を採用。パネルの変更により、中間階調域の応答速度はFS2333の3.4msから4.9msとなった。輝度は250カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1000:1(コントラスト拡張有効時で最大5000:1)、視野角は垂直/水平でともに178度、最大表示色は約1677万色、色域はsRGB相当だ。
映像入力は2系統のHDMIとHDCP対応DVI-Dの計3系統を搭載(アナログのD-Subは省かれた)。音声は2系統のHDMI入力(映像入力共用)と1系統のライン入力、ヘッドフォン出力とライン出力を備えるほか、出力500ミリワット+500ミリワットのステレオスピーカーを内蔵する。USB 3.0のハブ機能(アップ×1、ダウン×2)も追加した。
省電力機能については、周囲の明るさに合わせて輝度を自動調整する「Auto EcoView」をFS2333から継承。消費電力は最大46ワット、標準15ワット、節電時0.5ワット以下(HDMIのみ接続、スピーカー非動作時)だ。色温度の低下でブルーライトを抑制するPaperモードに加えて、輝度全域でフリッカーフリーの調光技術を新たに採用し、疲れ目抑制の機能も強化した。
新デザインのボディはFS2333同様、背面に配線をまとめるケーブルホルダーと、持ち運び用に片手で持ち上げられるハンドルを装備し、上25度のチルト、左右で各172度のスイベル、60ミリ範囲の高さ調整が可能。100×100ミリピッチのフリーマウント(VESA規格)にも対応する。前面の着せ替えカラーシートは省かれ、ブラックを基調として、レッドのラインが入ったカラーとなった。
本体サイズは539.4(幅)×200(奥行き)×398.3〜458.3(高さ)ミリ、重量は約5.2キロだ。超狭額デザインにより、画面サイズを大型化しながら、横幅はFS2333から5.6ミリ短くなった。台座の奥行きは200ミリで変わらないが、液晶ディスプレイ部も薄型化した。スタンドは上25度のチルト、左右で各172度のスイベル、60ミリ範囲の高さ調整が可能だ。100×100ミリピッチのフリーマウント(VESA規格)にも対応する。
EIZO直販サイトで先行出荷キャンペーンを実地
FS2434の発売日は7月11日だが、6月12日より東京、大阪、愛知の一部店舗で先行展示を開始する。
FORIS FS2434の先行展示情報 | ||
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法人名 | 店舗名 | 所在地 |
ツクモ | DOS/Vパソコン館 | 東京 |
名古屋1号店 | 愛知 | |
ビックカメラ | 池袋本店パソコン館 | 東京 |
新宿西口店 | ||
ユニットコム | BUY MORE秋葉原本店 | 東京 |
ヨドバシカメラ | マルチメディアAkiba | 東京 |
新宿西口本店マルチメディア館 | ||
マルチメディア梅田 | 大阪 | |
EIZO | EIZOガレリア銀座 | 東京 |
なお、EIZOダイレクトでは、FS2434が発売日より1週間早い7月4日に購入者へ届く「先行出荷キャンペーン」を実施。7月10日までの購入予約でEIZOオリジナルのタンブラーをもれなくプレゼントする発売キャンペーンも行う。また、直販限定でヤマハのパワードスピーカー「NX-50」とのセットモデル(税込5万2800円)も用意し、同スピーカーを個別に購入するより安価に入手できる。
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