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“米沢生産”ThinkPadはこうして作る:「ふるさと納税でThinkPad」も計画中(2/2 ページ)
“500台限定のJapan Limited Edition”で始まったThinkPadの米沢生産モデル。そこでは、NECの“細やかな”生産ノウハウが日本のThinkPadを生み出していた。
“出荷5営業日”は4月までに実現の見通し
公開日に合わせて米沢事業所を訪れたNECレノボ・ジャパングループ代表取締役社長のロードリック・ラピン氏は、ThinkPadシリーズの生産をもう一度日本に戻すために、十分な計画と社内の調整を進めてきたと述べ、その結果、米沢事業所で生産するThinkPadシリーズの受注が予想を上回るほどに好調とアピールしている。
ラピン氏は、米沢事業所でThinkPadシリーズを生産することで、受注から出荷まで最短5営業日で実現することや米沢事業所が行う高い精度の出荷前品質チェックがユーザーの満足度を高めると述べている。なお、ThinkPadシリーズの生産においては、当初予想を超える受注に対応するため、残業と休日出勤で作業を行っているものの、現在10営業日程度かかっており、この解消には4月までかかるという見通しを示している。
その上で、米沢事業所におけるレノボ製品の生産計画について、「米沢発、5つのこれから」というキーワードを掲げ、x86サーバやLaVie HZシリーズの米国向けモデルの生産、ThinkPadシリーズの米沢生産機種数の拡大、ThinkPad海外向けモデルの生産、そして、「ThinkPad X1 Carbon Japan Limited Edition」のような米沢生産限定モデルの企画を予定していることを明らかにした。
米沢事業所の公開日にはThinkPadの米沢生産開始を記念した植樹式を行い、米沢市市長の安部三十郎氏も列席した。右から安部氏、ラビン氏、NECパーソナルコンピュータ執行役員の小野寺忠司氏、レノボ・ジャパン執行役員常務の横田聡一氏。安部氏は、ふるさと納税の高額納税者へThinkPad米沢生産モデルを提供する計画を進めていることを明らかにした
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