「新しいMacBook」で使える“Type-C”対応USBメモリがサンディスクから登場:7月に出荷開始
サンディスクはUSB Type-CとUSB Type-Aの両端子が備わったUSBメモリを発表。「新しいMacBook」をはじめ、USB Type-C対応製品での利便性がアップする。
サンディスクは6月17日、新規格のUSB Type-C端子と現在主流のUSB 3.0 Type-A(Standard-A)端子の両方が備わったUSBフラッシュメモリ「サンディスク デュアル USB ドライブ Type-C」を発表した。容量は32Gバイトのみで、2015年7月に出荷を開始する。実売価格は1万円前後の見込み、保証期間は2年だ。
サンディスク デュアル USB ドライブ Type-Cは、USB Type-Cを搭載するデバイスに直接接続できることが特徴のUSBメモリだ。例えば、アップルの「新しいMacBook」に変換アダプタなしで接続でき、リバーシブル仕様の端子も相まって、利便性が向上する。データ転送速度は公称で最大60Mバイト/秒だ。
現状で新しいMacBook以外との接続では、日本で未発売の「Chromebook Pixel」やLeTVのAndroidスマートフォンといったUSB Type-C搭載デバイスにも対応する。専用アプリ「サンディスク メモリーゾーン」をAndroidデバイスにインストールすることで、ファイルの閲覧や移動が可能だ。
本体サイズは約42.76(幅)×12.71(奥行き)×18.80(高さ)ミリで、重さは約6.5グラム。旋回型のカバーを搭載し、片方のポートをデバイスに接続したときに、使用していないポートを保護する構造となっている。USB Type-C端子の反対側には、標準的なUSB 3.0 Type-A端子も備えているため、通常のUSB 3.0/2.0メモリとして幅広いデバイスに接続して使えるのもポイントだ。USB Type-C搭載デバイスとPCとのデータ転送にも役立つ。
新製品発表会には、サンディスクのプロダクトマーケティングを担当するディネシュ・バハール氏が登壇し、「モバイルデバイスで撮影されるコンテンツ量は急増しており、すべてのコンテンツを簡単に管理できる方法が求められている。サンディスクは転送プロセスを簡素化できるメモリソリューションに注力する一方で、ストレージ容量を拡大し、大切な思い出の記録やデータ共有に貢献していく」と語った。
また、いち早くUSB Type-Cに対応する製品をリリースした理由については、「市場のリーダーとして、先導して製品をリリースすることを常に念頭に置いているため」とその先進性をアピールした。
今後、USB Type-CはPC、タブレット、スマートフォンに幅広く採用が進む見通しだ。グーグルの次期モバイルOSである「Android M」搭載デバイスを例に挙げると、USB 3.1 Type-Cの採用によって、最大10Gbpsの高速データ転送、従来比で3〜5倍高速な充電、別のデバイスへの給電が可能になるメリットが得られる。その普及とともにUSB Type-C対応メモリも増えていくことだろう。
調査会社のStrategy Analyticsによると、世界市場におけるUSB Type-C対応スマートフォンの売上は、2015年時点で7.9%しかないが、2016年に17.8%、2017年に29.7%、2018年に43.2%と伸びていき、2019年には56.8%と全体の半数を超える見込みだ。
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