コラム
Webサービスで日米海軍の戦闘詳報にアクセスする:艦これ提督さん必携(2/2 ページ)
ミリタリーサブカルで最近増えてきた“史実検証”派にとってソースは重要。ならば、ウィキペディアではなく、日米の公式戦闘記録にアクセスしてみようか。
Naval History and Heritage Command
Naval History and Heritage Commandは、米海軍に関する資料を収録している博物館の公式Webサービスで、ここから、米海軍の公式戦闘記録にアクセスできる。収録している資料の種類は“膨大”で、歴史的遺物から芸術作品にまで及ぶ。それゆえに、ここでも、作戦の名称(米軍呼称)や艦船名といったキーワードで検索することになる。
日米海軍戦闘部隊の公式戦闘報告書は、Webページで確認できるようになり、戦記小説などで広く長く事実と認識していたことが、実は違っていたということも少なからず分かってきている。そういう意味で、“ソースが大事”というのは正しい。
ただし、公式報告書の多くは実戦部隊の当事者視点で戦闘直後に書くことが多く、そのため、戦闘中の混乱における思い込みや記録の喪失、敵に与えた被害などは事実と異なる場合もある。そういう意味で、「1つの資料だけを盲信することは危険」という軍事研究者の言葉は、公式記録のような一次資料に接したときにも意識しておきたい。
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