13.3型“世界最小”ノート「XPS 13」を1カ月使って分かった実力:理想のモバイルワーク用PCを求めて(2/2 ページ)
小さく軽く持ち運べて、使うときは性能も液晶もキーボードも満足できる――そんな理想のモバイルノートPCを探しているならば、「XPS 13」はかなりの有力候補ではないだろうか。
XPS 13をモバイルバッテリーとして活用する
モバイルノートPCは、スマートフォン、タブレット、デジタルカメラ、ICレコーダー、こういった携帯型デバイスと併用して使うことも多い。ノートPCは機能的にはどの役割もこなせるだろうが、素早く取り出してすぐ使えて空間も設置場所も取らない携帯型デバイスでしかできない仕事はたくさんある。
最近ではこうしたデバイスはMicro USBポートから充電できる製品が多い(タブレットとデジタルカメラはそうでない製品もある)が、XPS 13のようにノートPCのバッテリーに余裕があれば、モバイルバッテリーとしての役割もこなせる。
XPS 13はUSB 3.0ポートが2基あり、しかも右側面のポートは「Power Share」仕様、つまりPCがスリープ状態や電源オフ状態でもUSBポートからデバイスへ給電できる仕様になっている。つまり、XPS 13を使っているときでも、移動中などで使っていないときでも、スマートフォンなどのバッテリーに不安がある場合、XPS 13から充電ができるのだ。
特にスマートフォンの充電用として、別途モバイルバッテリーを携帯している方も少なくないだろうが、XPS 13のようなバッテリーに余裕があるモバイルノートPCがあれば、それも不要となる。それでもやはり不安だという人もいそうだが、そういう方にとっても、「転ばぬ先の杖」として、不安を大きく軽減できるだろう。
筆者の場合は、デジタルカメラのバッテリー駆動時間に若干不安があってモバイルバッテリーを携帯していたが、XPS 13を使い始めてからはモバイルバッテリーを持つのをやめた。
さすがにスマートフォンとデジタルカメラを両方充電すると、XPS 13のバッテリー残量はガンガン減っていくが、残量25〜49%になったデジタルカメラと残量80%程度のスマートフォンを充電しながら、XPS 13を2時間ほど使った段階では残量表示がまだ60%を上回っていた。USBテザリングをしながらなのでスマートフォンは残量が数%増える程度、デジタルカメラはフル充電近くまで、XPSから給電できた。
ACアダプタとモバイルバッテリーの重量を実測してみると、合計で470グラムだった。重量以上にバッグの中での省スペース効果も大きい。パンパンに膨れたバッグは見た目にも印象がよくないだけに、これはとてもありがたい。
モバイルワーク適性の高さを実感
しばらくXPS 13をモバイルワークで活用してみたが、やはり13.3型で「世界最小」のフットプリントをうたうコンパクトボディは特筆したい。狭額縁デザインによって、13.3型液晶ディスプレイを搭載しながら、フットプリントは11.6型ノートPC並みに収まっており、特に奥行きの短さは何より魅力で、狭いスペースにも安定して設置できる。
それでいてキーボードのサイズは比較的ゆとりがあり、低反発な疲れにくいタッチで入力音も静かと、長時間利用に適した仕上がりだ。ノングレアのフルHD液晶ディスプレイは最大輝度が非常に高く、使う場所に左右されない視認性を持つ。さらに大容量バッテリーを搭載しているため、ACアダプタが不要で、他の携帯デバイスのモバイルバッテリーとしても使えることからバッグ内の省スペースも実現できる。
PCとしての基本スペックについても、第5世代のCoreプロセッサ、8Gバイトメモリ、高速なSSDを搭載するため、パフォーマンスに不満はなく、総合的に見てビジネスモバイルPCとしての適正が非常に高いことをあらためて実感できた。
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