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定格4GHz超えの新APU「A10-7890K」と新CPU「Athlon X4 880K」を発表APUの最高クロックを9カ月ぶりに更新

AMDはAPUの新モデル「A10-7890K」と、CPUの新モデル「Athlon X4 880K」を発表した。特に「A10-7890K」はAPUの最高クロックをおよそ9カ月ぶりに更新するモデルとなる。

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予告されていたAPU「A10-7890K」の仕様を公開、最高クロックを200MHz更新

 米AMDは3月1日(現地時間)、APUの新製品「A10-7890K」および、CPUの新製品「Athlon X4 880K」を発表した。

AMDのAPU/CPUラインアップ。今回AシリーズとAthlon X4に最上位モデルが加わった

主要スペック比較

 A10-7890Kは、2016年1月のCES 2016でAMDがその存在を明かしており、今回は仕様を公開した形になる。両製品はともにソケットFM2+向けの製品で、「K」の示す通りオーバークロック制限のないモデルだ。なお、日本市場における出荷開始は後日発表される予定。

 A10-7890Kは、既存のA10-7870Kと同様にGodavariをベースとした新APU。CPUが4コア、グラフィックスがRadeon R7の8コア構成。CPUコアの動作クロックは4.1GHz/最大4.3GHzとなり、これまで最高クロックだったA10-7870Kをそれぞれ200MHz上回る。

 一方、GPUコアの動作クロックは866MHzでA10-7870Kと同じ。2次キャッシュメモリは4MB、TDP 95ワットといった仕様はもA10-7870Kと同等だ。メモリのサポートはDDR3-2133まで。グラフィックスAPIはDirectX 12、OpenGL、Vulkanなどで、映像同期機能ではFreeSyncに対応している。

 また、A10-7890Kにはすでに公開済みの新CPUクーラー「Wraith」がバンドルされる。これまでのAMDリテールクーラーと同じ固定方法のまま、静音性を重視した設計で39dB以下をうたうと同時に、フィン面積を24%、エアフローを34%向上させているという。AMDロゴのイルミネーション機能も搭載する。

「AMD A10-7890K with Wraith Cooler」のパッケージとバンドルされる新CPUクーラー

米AMDが公開した「A10-7890K APU with AMD Wraith Cooler」による主要ゲームタイトルのフレームレート(A10-7890K、ASUS A88X-PRO、DDR3-2133 4GB×2、Windows 10の構成)

Athlon X4最上位に「880K」を投入

 Athlon X4 880Kは、グラフィックス機能を搭載しない純粋なCPUモデル。従来まで最上位だったAthlon X4 870Kの上位にあたる。CPUは4コアで、動作クロックは4GHz/最大4.2GHzと、Athlon X4 870Kから100MHz引き上げられている。2次キャッシュメモリは4Mバイト、TDPは95ワットとこちらはAthlon X4 870Kと同じだ。

 Athlon X4 880Kには、新CPUクーラー「Near-silent 125W」が組み合わされる。こちらはWraithからイルミネーションおよびファンカバーを省いたバージョンだ。

 製品名の通り、TDP 125Wをターゲットに開発されたものとみられる。Wraith同様に動作音が最大39dBとされており、従来のリテールクーラーの最大52dBから大幅に静音化されている。これにあわせて、従来製品「A10-7870K」についてもパッケージデザインと付属リテールクーラーのデザインを変更したものが投入される。

「AMD Athlon X4 880K with near-silent 125W Thermal Solution」のパッケージとバンドルされる新クーラー

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