「Live Photos」や「バーストモード」で決定的瞬間を逃さない
次は噴水のあるエリアに移動です。動きのある被写体を撮影するときは、ぜひ「Live Photos」を使いましょうとスタッフさん。画面上部中央にある「◎」のLIVEボタンをタップして、オンの状態でシャッターボタンを押すと、写真の前後1.5秒ずつを音声とともに記録します。ハリーポッターの動く写真のようなイメージでしょうか。
対応機種はiPhone 6s/6s Plus/SEおよびiPad Pro 9.7インチと最近のモデルに限られます。そこでiPhone 6以前の端末を持つ参加者には、連写できるバーストモードが紹介されました。シャッターボタンを長押しすると「カシャシャシャシャ!!」という猛烈なシャッター音とともに、高速かつ連続で写真が記録されます。水辺、動物、子どもなど、動きのある被写体にはこの2機能が役立つでしょう。
「端の人もっと寄って〜」が不要に! 集合写真はパノラマモード一択
最後に参加者全員の集合写真を撮ってストアに戻ることになりました。そこでありがちなのが、人数が多すぎてフレームに入りきれないパターン。「端の人もっと内側に寄って!」「後列が写らないから前しゃがんで!」と全員を写すのに一苦労なのが集合写真あるあるです。
そこで活躍するのがパノラマモード。まずカメラの画面を右にスワイプし「パノラマ」を選択します。次にメンバーを横一列に並べ、向かって左端の人にレンズを向けた状態で撮影開始。そのままゆっくり右にパンしていき、全員を撮り終わったときにもう一度シャッターボタンをタップすれば撮影完了です。
このパノラマモード、実は工夫すればいくらでも応用のきくお宝機能なのです。例えば、全員での集合写真を撮りたい場合、パノラマモードなら三脚もタイマーも必要ありません。
まず左端から撮影を始め、一番左の人を撮り終わった段階で撮影者から合図を送ります。合図を受けた左端の人は撮影者とカメラを交代。撮影者は走って右端に収まることで、全員が写真に写ることができるというわけです。パノラマモードの「左端と右端が時間差で撮影される」特徴を活用すれば、他にもおもしろい写真が撮れるかもしれませんね。
また、デフォルトでは左から右にカメラを動かすよう設定されていますが、矢印をタップすれば右から左方向の逆向きにパンすることも可能。iPhoneを横向きにすれば、縦長のパノラマ写真も撮影できます。タワーやビルが高すぎてフレームに収まりきれないときにオススメです。
大切なのは「自分が何を撮ろうとしているかきちんと知ること」
アップルストア表参道に帰ってきてからは、写真を加工するテクニックが紹介されました。写真アプリを開き、加工したい写真の右上にある「編集」をタップ。不要なところは「トリミング」でカットしたり、左右の傾きを調整したりする基本テクは、覚えておいて損はありません。
3つの円が重なったフィルタボタンを押せば、「モノ」や「フェード」など8種類の中からフィルタをかけられます。代々木公園のチューリップも一気に印象が変わりました。
写真をうまく撮るコツは「自分が何を撮ろうとしているかきちんと知ること」と永田さん。撮ろうとしているのは手前のチューリップなのか、奥にいる子どもたちの笑顔なのか、はたまた澄んだ青空なのかを自分で考えながら撮る必要があります。
iPhoneのカメラはとても優秀で、レンズを向ければ何もせずともきれいに撮影できます。しかし備わった標準機能をうまく活用すれば、さらに満足の行く写真を残せること間違いなし。iPhoneのカメラを使って、5月の行楽の思い出をより美しく残してみてはいかがでしょうか。
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