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「iPad Proの日本語入力」がここまで快適に! JIS配列が加わったSmart Keyboardを試してみた(3/3 ページ)

「iPad Pro」用の画面カバーを兼ねる超薄型キーボード「Smart Keyboard」に、待望の日本語JIS配列モデルが追加された。「10.5インチiPad Pro」と組み合わせた場合の使い勝手をチェックしていく。

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日本語ユーザーにとってまさに待望の製品 唯一のネックは価格か

 以上のように、JIS配列のSmart Keyboardは、US配列のキーボードに馴染めなかった日本語ユーザーにとって、まさに待望と言っていい製品だ。これまで「iPad Proで快適な日本語入力」をうたう外付けキーボードは数多くあったが、ことごとくUS配列の壁にはね返されていた。

 今回のJIS配列Smart Keyboardは、その壁をようやく越え、実用レベルでの日本語入力を可能にしてくれる製品として、高く評価できる。ここまで普通に使えてしまうと、ノートPCをそのまま置き換えるところまではいかないにしても、日本語のテキスト入力が快適に行えることを売りにしていた2in1デバイスや専用テキストツールにとっては、かなりの脅威となるだろう。

 ネックとなるのは1万7800円(税別)と、外付けキーボードとして見たときにはやや値が張ることだ。とはいえ、既存の9.7インチiPad Pro向けSmart Keyboardに比べると2000円の価格差しかなく、またUS配列のモデルよりも割高に設定されているわけではないので、キーボードにカバーを足した費用として、本製品を購入プランに織り込んでおくとよいだろう。

 ちなみに以前、9.7インチiPad Pro用のSmart Keyboardが登場してからしばらくたって、やはりSmart Connectorに対応したキーボードがサードパーティーから登場したことがあった。

 しかし今回はJIS配列という特殊なモデルであり、サードパーティーから別の選択肢が登場する可能性はあまり高くない。仮に登場した場合も、携帯性を中心とした機能面、及び価格面で本製品以上のメリットを提示するのは難しいというのが筆者の見立てだ。

 10.5インチiPad Proでテキスト入力を行いたいユーザーにとって、実質的な必須オプションであり、追って登場が予告されている「iOS 11」とともに、iPad Proの使い方を大きく変える役割を担うことになりそうだ。

Smart Keyboard
キーボード部を背面に回してスタンド状態で使うこともできる
Smart Keyboard
側面から見たところ。動画鑑賞などにはこのスタイルが向く
Smart Keyboard
背面から見たところ。キーボード部が背面に折りたたまれていることが分かる
Smart Keyboard
たたみ方を変えずに画面を180度回転させ、Apple Pencilを使ったペン描画に適したスタイルでも利用は可能だ
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