Google、教育向け「Chrome OS」タブレット発表 まずはAcerから349ドルで
Googleが、初の「Chrome OS」搭載タブレットとしてAcerの「Chromebook Tab 10」を発表した。教育機関向けで、価格は349ドル(約3万5000円)。9.7インチでワコムのEMR採用スタイラスが付属する。
米Googleは3月26日(現地時間)、「Chrome OS」搭載タブレットを教育機関向けに提供すると発表した。まずは同日、台湾Acerが「Chromebook Tab 10」を発表した。米国での販売価格は329ドル(約3万5000円)。
「世界中の教育者から、Chromebookの長所をタブレットの形で使いたいというフィードバックが多かった」という。GoogleはChromebookで米教育市場のシェアトップだ。
軽量でワコムのEMR技術を採用したスタイラスが付属し、教育向けVRアプリ「Expeditions」をサポートするChromebook Tab 10はそうしたフィードバックに応えるものだとしている。Chrome OS端末では多数のAndroidアプリが利用可能でもある。
Chromebook Tab 10の主なスペックは、ディスプレイは9.7インチ(2048×1536)、プロセッサはChromebook専用の「OP1」、ストレージは32GB(microSDスロットあり)、メモリは4GB、カメラは500万画素と200万画素の2台で、充電ポートはType-Cだ。サイズは172.2×238.2×9.98ミリで重さは550グラム。色はコバルトブルー。
Googleは一部の国のGoogleストアでAndroid搭載タブレットも販売している。AndroidタブレットとChrome OSタブレットを共存させる意向なのかどうかは不明だ。
この発表は、米Appleがシカゴで開催する教育関連イベントの前日に行われた。Appleはこのイベントで、安価なiPadと「Apple Pencil」の新モデルを発表するとみられている。
【訂正:2018年3月27日午前11時30分 カメラの画素数に誤りがあったため、修正しました。】
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