VR空間で遠隔会議できるビジネスツール 「NEUTRANS BIZ」公開
ビジネス会議に必要とされる機能をあらかじめ備えることで、カスタマイズ無しで手軽に導入できるという。
VR(仮想現実)コンテンツ開発などを手掛けるSynamon(東京都品川区)は5月8日、ビジネス用途に特化したVRコラボレーションツール「NEUTRANS BIZ」の提供を始めた。複数人が同じVR空間で会議などに参加し、身ぶり手ぶりや画像を交えてコミュニケーションできるという。価格は1ライセンスにつき月額1万円(税別)。
VR空間で遠隔会議が行えるクラウドサービス(SaaS)。ビジネス会議に必要とされる機能をあらかじめ用意することで、導入時のカスタマイズ費用を抑えたという。
ユーザーはプリセットされたアバターから好みの姿を選び、最大10人まで同じ部屋に入室できる。ボイスチャットによる通話のほか、空間に文字が書ける3Dペンや仮想のホワイトボードを使った書き込み、PCのデスクトップ画面の共有、3Dモデルデータ(fbx)や画像(jpeg、png)、動画(mp4)の表示などができる。
ユーザーの動きはアバターに反映されるため、顔の動きや身ぶり手ぶりを使ったコミュニケーションが行えるという。
対応するVR機器は「Oculus」「VIVE」「Windows MR」。VRを使わずにPCの画面上で参加できるモードも備える。最小契約数は5ライセンス、契約期間は6カ月から。初期導入費用は100万円(税別/VR対応PCとVR機器×2セット、設定費用含む)。
同社は「ビジュアルイメージを共有しながら、複数人での遠隔会議に使いたい」「VR空間で身ぶり手ぶりを交えながらブレインストーミングに使いたい」といった要望を受けてサービスを開発した。「テレビ会議にはない臨場感の中で意思決定を可能にする次世代のコラボレーションソフトウェア」(同社)としている。
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