フルHDの4画面環境を1枚だけ4Kに替えて分かったこと(1/3 ページ)
仕事場で使っている4枚のフルHD液晶のうち、右上の一枚が壊れた。普通に交換するのはつまらないから、ちょっと4K液晶を導入してみることに。それから馴染むまでの1カ月半を振り返る。
筆者は15年くらい前から21.5型〜24型のフルHD液晶を4枚使ったマルチディスプレイ環境で仕事をしている。5月下旬、そのうちの1枚がたまに点滅するようになり、次第に頻度が増して、一週間後には10分もまともに表示できなくなってしまった。
今どき、21.5型のフルHD液晶なら秋葉原で1万円前半から売っている。アキバPickUP!の取材終わりに買おうと思って金曜日夕方の自作街を回っていたら、ふとLG電子の23.8型4K液晶「24UD58-B」の特価が目に入った。税込みでほぼ3万円だった。
24UD58-Bは2016年9月末に税込み3万5000円の最安4Kディスプレイとして話題になったモデルで、その後も複数のショップで週末特価の対象とされている。その割安感とサイズ感から自部屋で遊ぶゲーム機用のディスプレイとして定評があるが、ドットピッチ0.1369mmの緻密すぎる画面はオフィス用途には不向きとの意見もある。
ただ、大は小を兼ねるだろうし、何より同じフルHDよりも4Kに増強した方が気持ちが高揚する。3万円でその高揚が手に入るなら、むしろ1万円台前半のフルHDよりお得だと思って衝動買いした。スタンド込みの重量は4kg程度。キャリーはなかったが、川崎にある事務所兼自宅に余裕で持ち帰ることができた。
導入も至ってスムーズだった。24UD58-BはVESA規格(100×100mm)に対応しており、画面サイズ的にもディスプレイアーム上で物理的な干渉が起きないことは把握済みだし、メインマシンにはGeForce GTX 1060(6GB)搭載グラフィックスカードを積んでいる。このGPUはDisplayPort(1.4)とHDMI(2.0b)をサポートしており、最大解像度は7680×4320ピクセル・60Hzに達する。フルHD×4枚が、フルHD×3枚+4K×1枚の環境になったところで問題はない。
マシンの電源を入れたら、問題なく24UD58-Bを認識していたので、あとは「ディスプレイの設定」で配置を整えるのみ。フルHD液晶を付け替えるのとほとんど変わらない手順でセットアップが完了した。唯一の違いはDPI設定だ。やはり23.8型での4K表示はさすがに表示が細かすぎたので、表示スケールは推奨とされていた150%にした。
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