連載
スマートスピーカーの聞き取り性能を徹底比較(第3世代Echo Dot編):山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は第3世代「Echo Dot」の聞き取り性能をチェックしよう。
第3世代は音量「中」が大幅改善、音量「小」もスタンダードモデル並に
では、新登場の第3世代Echo Dotはどうだっただろうか。
以上のように、音量「大」「中」はパーフェクトで、明らかな聞き取り性能の向上が見られる。音量「小」については、2メートル以上離れると聞き取り性能があからさまに落ちる他、垂直方向、つまり本体の真上もややまばらだが、以前はほぼ全滅だったことを考えると雲泥の差だ。
全体的な傾向で見ると、通常のEchoと非常によく似た傾向を示しており、つまりスタンダードモデル並みの聞き取り性能を有していることになる。これならば、第2世代Echo Dotの聞き取り性能に不満があった人はもちろん、通常のEchoでも小声でうまく動作してくれずに悩んでいた人も、買い替える価値はあると言えそうだ。
ちなみに、使っていて若干気になったのは、呼びかけてから反応するまでに、一瞬のタイムラグがあることだ。従来機はもちろん、同時発売の第2世代Echo Plusと比べても、「アレクサ」と呼びかけてから「ポン」と音が鳴るまでに、ほんのコンマ何秒か遅れる。ネットワーク環境などは同一であるため本体側に原因がある可能性が高く、今後改善されることを期待したい。
以上、第3世代Echo Dotの聞き取りテストの結果をお届けした。次回は本製品と同時に発売された第2世代「Echo Plus」について、同様の聞き取りチェックをお届けしよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
スマートスピーカーの聞き取り性能を徹底比較(傾向と対策まとめ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はこれまでにお届けしたスマートスピーカー9製品の聞き取り性能テストの結果を踏まえて、シリーズごとの傾向と課題について考察する。スマートスピーカーの聞き取り性能を徹底比較(コンパクトモデル編)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はスマートスピーカーのコンパクトモデル3製品について、その聞き取り性能をチェックする。スマートスピーカーの聞き取り性能を徹底比較(スタンダードモデル編)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はスマートスピーカーのスタンダードモデル3製品について、その聞き取り性能をチェックする。新「Echo Dot」「Echo Plus」は何が変わった? 旧モデルと比較してみた
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。新型の「Echo Dot」と「Echo Plus」は従来モデルとどう違うのか、外観および機能面を中心に実機で比較してみた。これぞ決定版? さまざまな壁面に取り付けられる「Amazon Echo Dot」ホルダーを試す
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は平安伸銅工業が販売している、多彩な取り付け方法に対応した「Echo Dot」の壁掛けホルダーを紹介する。