これぞ決定版? さまざまな壁面に取り付けられる「Amazon Echo Dot」ホルダーを試す:山口真弘のスマートスピーカー暮らし
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は平安伸銅工業が販売している、多彩な取り付け方法に対応した「Echo Dot」の壁掛けホルダーを紹介する。
小型スマートスピーカー「Amazon Echo Dot」を壁面に設置するためのホルダーは既に多数販売されているが、最近は国産の製品もちらほらとお目見えしつつある。今回は平安伸銅工業が販売している、Echo Dot専用の壁掛けホルダー「SMART SPEAKER HOLDER AMW-1」を紹介しよう。
3方向ピンでがっちり固定、跡が残りにくい
本製品は、現在国内で市販されている第2世代のEcho Dotを、壁面に固定するためのホルダーだ。本連載で以前紹介した製品のようにコンセントからぶら下げるのではなく、純粋に本体を壁面に保持するためのホルダーと、固定用の部品がセットになっている。

今回紹介するホルダーのパッケージ。簡素な製品パッケージだ。製品名は「SMART SPEAKER HOLDER」と機種を特定していないが、付属の取扱説明書には第2世代のEcho Dot専用であることが明記されている
外見からしてあまり個性のない本製品だが、他の製品にない優れた特徴がある。それは石こうボードなどへの取り付けに適した、3方向ピンが付属していることだ。
これはキッチンやトイレに増設するための小物棚などで採用されている固定方法で、3本のピンを角度を変えながら差し込むことで、高い強度での取り付けを実現しつつ、跡が残りにくい特徴がある。発売元の平安伸銅工業はそれら製品の老舗メーカーであり、そのノウハウが生かされているようだ。
本製品は、一般的な両面テープ、および木ネジの他に、この3方向ピンが付属しているため、さまざまな材質の壁面に取り付けられる。
筆者は今回、3方向ピンを使って取り付けたが、耐荷重からするとややオーバースペックと思えるほど、がっちりと固定でき、脱落の可能性も低い。賃貸住宅など、跡が残りにくい場所への取り付けにもぴったりだ。
もう一つの利点は、Echo Dotの上下を問わず取り付けられることだ。コンセントの位置を考えると、ケーブルが下に伸びるよう取り付けるのが一般的だが、その場合、Echo Dotの音量ボタンの上下が逆になってしまう。
本製品はその点、ボタンの向きの正しさを優先して、Echo Dotを天地逆に取り付けることもできる。もちろんその場合はケーブルが上に伸びるレイアウトになるので一長一短なのだが、取り付け時に向きを選べない製品もある中、設置場所に合わせてユーザー自身が向きを選択できるのはありがたい。
Amazon Echoユーザーの中には、新しく発売になったディスプレイ付きモデル「Echo Spot」を導入したことで、これまで使っていたEcho Dotの置き場所がなくなってしまった人も少なくないはず。多彩な取り付け方法に対応する本製品であれば、そうした利用スタイルの変化によって設置場所を変える場合の対応も容易だ。
Echo Dotの本体色に合わせてホワイトの他、ブラックも用意しているこの製品、価格も1000円を切るなど手頃で、肉厚もあり頑丈なのもマルだ。Echo Dotの置き場所に困っている人に強くおすすめしたい。
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