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画面付きスマートスピーカー「Echo Show」を使って感じたメリットとデメリット山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程をお届けする本連載。今回は、Amazonの画面付きスマートスピーカー「Echo Show」を実際に使って感じた、メリットとデメリットをまとめた。

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デメリット01:「本体サイズが大きい」

 本製品を使い始めてから(正確にはパッケージから出した直後から)気になったのは、そのボディーの大きさだ。iPadなど10型前後のタブレットと同等のスクリーンサイズながらサイズは246(幅)×107(奥行き)×174(高さ)mmもある。形状はかつてのCRTディスプレイほどではないものの相応の厚みがあり(重量は約1.8kg)、設置には広いスペースを必要とする。さらにケーブルが真後ろに出る構造ゆえ、ただでさえ奥行きを取るところに、さらに背面にスペースが必要になる設計も気になる。

 ちなみに画面サイズが大きいのは、遠くから見ても文字が読めるようにするためで、実際、本製品に表示されるテキスト類は軒並みフォントサイズが大きい(音楽再生中の歌詞のフォントサイズはその最たるものだ)。確かに遠くから見えるという意味では優れているが、デスクサイドやベッドサイドに置いて使うぶんにはオーバーだ。多少情報量が減ってでも、ディスプレイサイズは7〜8型の方がバランスが良かったのではと思う。

Echo Show
Echo Plus(右)とEcho Dot(手前)とのサイズ比較。本製品の巨大さがよく分かる
Echo Show
CRTディスプレイとまでは行かないが、背面も107mmとかなりの奥行きがある。さらに電源ケーブルのでっぱりも気になる

デメリット02:「画面下部の『試してみよう』を非表示にできない」

 Echo Showのホーム画面には、「『アレクサ、○○して』と言ってみて」というヒントが表示され、これを非表示にする方法がない。従来のEcho Spotでもこのヒント=「試してみよう」は表示されていたが、複数の画面が切り替わる中の1つとしてローテーション表示されたため、それほど気にはならなかった。

 しかし、本製品はあらゆる画面の下部にこの「試してみよう」が表示される仕様になっており、非常に目障りだ。中でも閉口させられるのは、歌詞表示の際もこの「試してみよう」が表示されることで、例えば洋楽を再生している間は、画面上部の2/3に英語の歌詞が、下部の1/3に「試してみよう」が表示される。やや無神経な気がしなくもない。

 しかもこの「試してみよう」は、エフェクト付きで頻繁に切り替わる。その度に視界の隅でチラチラと文字が現れることになるため、なるべく本機を目に入れないように配置しないと気になって仕方がない。このまま解決策がなければ、画面の下部を物理的に覆うことも考えなくてはいけないだろう。製品の価値を自らおとしめており、ぜひ仕様変更を要望したいポイントだ。

Echo Show
歌詞の表示中ですら、この「試してみよう」が表示されるのはさすがに行き過ぎだろう
Echo Show
「試してみよう」の設定画面。表示オン/オフの項目はなく、表示内容が羅列されているだけだ

デメリット03:「音楽や動画とAlexaの音量を個別調整できない」

 本製品で音楽や動画といったメディアを再生する場合、これらの音量がAlexaの音声と連動して上下する形になり、個別に調整することが現状できない。そのため、AmazonミュージックやAmazon Prime Videoの音量を上げて再生し、再生終了後にそのままの状態でAlexaに呼びかけると、大声で返事が返ってきて驚くことになる。

 従来のAmazon Echoも、Bluetoothで音楽を再生しているとこの症状に直面したが、本製品でも仕様は変わっていない。スピーカータイプのEchoファミリーと違い、本機は単体で動画の表示にも対応しており、音楽と合わせてサウンドを再生する機会が多いことから、この点は非常に厄介だ。

Echo Show
音量調整は音声や画面タッチの他、上部の物理ボタンでも調整が可能だが、メディアと本体の音量が連動するのは厄介な仕様だ
Echo Show
サウンドの設定画面。「メディア」とあるスライダは、音楽や動画のみ音量調整が可能かと思いきや、なぜかAlexa自体の音量までも連動する

 以上、短期間だがEcho Showに触れて分かったメリットとデメリットをまとめた。次回以降では違った角度で本機に改めて触れてみたい。

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