NVIDIAから“Tiなし”の「GeForce GTX 1660」 3万円台前後のTuringがようやく登場(3/3 ページ)
手ごろな価格帯のTuring世代GPU「GeForce GTX 1660」の性能を検証。
消費電力はマザーボードの違いによるベースの消費電力に多少差がありそうなので注意して見ていただきたい。ただし、GeForce GTX 1660 Tiよりもかなり引き下げられることは間違いない。負荷が高いFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマークを見る限り、電源選びなどでもメインストリーム級の出力で問題なさそうだ。GeForce GTX 1060よりは高いことはTDPからも確実だが、そこまで大きな差ではない。一方、GeForce GTX 1070と比べると大幅に低い。
手ごろな価格帯でラインアップが充実
ここまでベンチマークで見てきたように、GeForce GTX 1660の性能は、対GeForce GTX 1660 Tiで見るとやや差があるように見えるが、ポジション的にはGeForce GTX 1060と1070の中間だ。追加された浮動小数点演算ユニットが効くか効きづらいかで得手不得手がありそうだが、ポジション的にはそう変わらない。現行のGeForce GTX 1060と比べた際のアドバンテージはしっかりあるので、今後のスタンダードになっていくことだろう。
これでTuring世代のPC DIY向けGPUは6つリリースされ、メインストリーム帯が最も充実した。GeForce GTX 1660搭載カードの価格は3万円前後。予算が3万円台後半〜4万円ならGeForce GTX 1660 Ti、4万円台〜5万円弱まで用意できればGeForce RTX 2060といった選び方になるだろう。およそ5000円刻みなので選ぶ楽しみが増えた。
その一方で、GeForce GTX 1660の高級モデルとGeForce GTX 1660 Tiの最廉価モデルでは価格がほとんど変わらないといった状況も生じるだろう。メーカーやブランドで、冷却性能などでの安定性や動作音などさまざまな違いがあるので、目指すPCをイメージしてどれがベストなのか検討してほしい。
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