デルが法人向けデスクトップPCの新製品を発表 “ゼロフットプリント”とVR最適化ミニタワー
デルが法人向けデスクトップPCの新製品を発表。注目は“ゼロフットプリント”をコンセプトとする超コンパクトデスクトップだ。
デルは9月24日、法人向けデスクトップPC「OptiPlex 7070 Ultra」「Optiplex 7071 Tower」を発売する。9月18日現在、国内での販売価格は未定だが、米国におけるOptiPlex 7070 Ultraの最小構成価格は749ドル(約8万1000円)となっている。
OptiPlex 7070 Ultra
OptiPlex 7070 Ultraは、モジュール型デザインを採用する薄型デスクトップPC。“ゼロフットプリント”をコンセプトに据えており、別売の専用モニターマウントと組み合わせることで一体型(AIO)PCのように使えることが特徴だ。
専用モニタースタンドにはVESA規格のマウントが付いており、好きなモニターを組み合わせることができる。AIO的な使い方をしつつもPC本体とディスプレイを別々にアップグレード(取り替え)できることが魅力だ。
CPUはモバイル向けの第8世代Coreプロセッサで、以下のいずれかを選択できる。
- Core i3-8145U(2.1G〜3.9GHz、2コア4スレッド)
- Core i5-8265U(1.6G〜3.9GHz、4コア8スレッド)
- Core i5-8365U(1.6G〜4.1GHz、4コア8スレッド、vPro対応)
- Core i7-8565U(1.8G〜4.6GHz、4コア8スレッド)
- Core i7-8665U(1.9G〜4.8GHz、4コア8スレッド、vPro対応)
メインメモリはDDR4-2400規格のSO-DIMMスロットに実装されており、最大64GB(32GB×2)まで搭載できる。ストレージはシリアルATA接続の2.5インチHDDと、PCI Express接続(NVMe規格)のSSDを搭載できる。HDDは最大2TB、SSDは最大1TBの容量オプションを用意しており、HDDはOPAL(自己暗号化機能)付きのものも選べる。
OSはWindows 10 Pro、Windows 10 Home(いずれも64bit版)、Ubuntu 18.04のいずれかをプリインストールする。
拡張ポート類は、本体左側面にイヤフォン/マイクコンボ端子、USB 3.1 Type-C端子、USB 3.1(Type-A)端子を、下面にUSB 3.1(Type-A)端子、USB 3.0(Type-A)端子、Ethernet端子、電源入力端子、USB 3.1 Type-C端子を備えている。
USB 3.1 Type-C端子はUSB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPort出力を兼ねている。USB PDによる電源出力とDisplay Port Alt Modeによる映像出力の両方に対応するモニターを用意すれば、配線がスッキリとする。
Wi-Fi(無線LAN)とBluetoothはオプションで、「IEEE 802.11ac(2×2)+Bluetooth 4.2」または「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax、160MHz幅)+Bluetooth 5.0」のモジュールを搭載できる。
マウントは4種類 「スタンドなしモニター」も用意
OptiPlex 7070 Ultraを収納できるモニターマウントは、27型ディスプレイまで対応できる「Dell P/Uシリーズ用プレミアムスタンド」、24型ディスプレイまで対応できる「Dell Eシリーズ用エントリースタンド」、回転・高さ調節に対応する「クイックリリースマウント」、VESA規格のアームと組み合わせて使う「オフセットVESAマウント」の4種類を用意している。
これに合わせて、デル純正の24型モニター「P2419HC」にモニタースタンドを“付属しない”モデルを用意する。
Optiplex 7071 Tower
Optiplex 7071 Towerは、「ワークステーションほどではないものの、ハイスペックを要求される用途」(担当者)を想定したモデル。グラフィックスカード(外部GPU)を搭載することも可能で、構成次第ではVR(仮想現実)コンテンツの利用もこなせる。
CPUはデスクトップ向け第9世代Coreプロセッサで、以下のいずれかを選択できる。
- Core i3-9100(3.6G〜4.2GHz、4コア4スレッド)
- Core i3-9300(4G〜4.6GHz、4コア4スレッド)
- Core i5-9500(3G〜4.4GHz、6コア6スレッド)
- Core i5-9500(3.1G〜4.6GHz、6コア6スレッド)
- Core i7-9700(3G〜4.7GHz、8コア8スレッド)
- Core i7-9700K(3.6G〜4.9GHz、8コア8スレッド)
- Core i9-9900(3.1G〜5GHz、8コア16スレッド)
- Core i9-9900K(3.6G〜5GHz、8コア16スレッド)
グラフィックスカードは、以下のいずれかを搭載できる(非搭載も可)。
- Radeon RX 570
- GeForce GTX 1660
- GeForce RTX 2080
メインメモリはDDR4-2666規格のUDIMMスロットに搭載されており、最大128GB(32GB×4)まで拡張できる。ストレージはSerial ATA接続の2.5インチHDDまたはSSD、3.5インチHDDやPCI Express(NVMe規格)接続のSSDなど、非常に豊富なオプションを用意している。RAID0/1構成にもできる。光学ドライブはノートPC向けのスリムタイプで、DVD-ROMドライブまたはDVD-R/RWドライブを搭載できる。
OSはWindows 10 Pro、Windows 10 Home(いずれも64bit版)、Ubuntu 18.04のいずれかをプリインストールする。
関連記事
- 宮崎のデル組み立て教室史上初のAMDプロセッサ搭載モデル、無事に起動した?
2019年9月7日、デルテクノロジーズの宮崎カスタマセンターで毎年恒例のPC組み立て教室が開催された。12回目にして、初のAMDプロセッサ搭載モデルを利用することになった教室の模様をお届けする。 - デル、APU搭載で税別3万円台からの11.6型2in1ノートなど2製品
デルは、AMD製APUを採用した11.6型2in1ノートPC「New Inspiron 11 3000 2-in-1(3195)」など2製品を発表した。 - デルが新型「XPS 13 2-in-1」を8月中旬に発売 第10世代Coreプロセッサ搭載
DellがCOMPUTEX TAIPEI 2019で披露した新型の「XPS 13 2-in-1」が、日本でも発売決定。第10世代Coreプロセッサを搭載し、先代モデルと比較して最大2.5倍程度のパフォーマンスを発揮するという。 - デル、第9世代Coreの搭載に対応した15.6型モバイルWS「Dell Precision 5540」など3モデル
デルは、15.6型/17.3型モバイルワークステーション計3モデルの販売を開始した。 - 働く人の満足度が上がる Dell担当者が「USB Type-Cディスプレイ」を推す理由
PCを使った仕事において、ディスプレイが果たす役割は意外と大きい。ビジネス向けディスプレイにおいて6年連続で世界トップシェア(IDC調べ)を獲得しているDellの「中の人」が、その重要性を語った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.