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大型アップデート「1909」(19H2)登場を前にWindows 10のバージョン移行推移を考察するWindowsフロントライン(2/2 ページ)

Windows 10の次期大型アップデート「1909」(19H2)の提供が目前に迫る一方で、11月には1803(April 2018 Update)がサポート終了を迎える。大型アップデートのバージョン推移から見えてくるものとは?

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迫る次期大型アップデート「1909」(19H2)の提供開始タイミング

 現在、Windows Insider Programの各Ringでは役割が明確化され、Fast RIngでは「20H1」、Slow Ringでは「19H2」、Release Previewでは「19H1」(一部「19H2」)のテストが同時並行で行われている

 本稿執筆時点での19H2の最新ビルド、9月25日にSlow Ring向けの配信が行われた「Build 18362.10022」だが、その直前にはWindows Insider Program for Businessを通じて「WSUS(Windows Server Update Service)」経由でプレリリース版の大型アップデート提供を開始しており、提供開始までもう間もなくの段階が近づいているようだ。

 Windows Latestによれば、9月28日(アジア時間)時点で1909(19H2)に該当する「Build 18363.356」というビルド番号のESDが複数確認されているという。

 ESDとは「Electronic Software Delivery」の略語で、いわゆるダウンロード配信向けのリンクが用意されたことになる。同誌によれば、WSUSにおけるESDの出現は、当該のビルドがいわゆるRTM(Release To Manufacturing)に相当するバージョンになっている可能性が高いとのことで、かなり直近のタイミングで1909(19H2)の提供がアナウンスされるのではないかと推測している。

 ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏も自身の情報源から「間もなく」「10月中」という時期を紹介している。

 なお、1909(19H2)では新機能追加のようなことはほとんど行われず、ほぼ現行の1903(19H1)のマイナーアップデートの扱いとなる。Fast Ringで検証が行われている「20H1」は逆に内部機構を含む変更点が多いアップデートであり、18カ月の猶予期間のある「SAC(Semi-Annual Channel)」の更新周期に則るなら、リスクを避けるべくあらかじめ1909(19H2)を適用しておいて、次の大型アップデートを値踏みするために備えておくのも1つの手かもしれない。

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