Amazonの新型タブレット「Fire HD 10」をスマートスピーカーとして試して分かったこと:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は「Fire HD 10」の新モデルでAlexaをどのように使えるか、従来モデルとの違いをチェックする。
Alexaの「機能」を試すのにはよいが「性能」は本家に及ばず
以上のように、機能は従来とほぼ同じで、プラスもなければマイナスもない、という評価になる。ホームコンテンツの設定方法が変わっているのは紛らわしいが、知ってさえいれば問題はない。サブで使うAlexaデバイスとしてはぴったりだし、タブレットとして使わない時に有効活用するのにも向いている。
従来モデルから価格がさらに引き下げられて1万円台半ば(32GB版が税込み1万5980円、64GB版が1万9980円)となり、価格的にもスマートスピーカーと肩を並べたことで、これらの代替として購入するユーザーも増えると思われるが、1つ気を付けたいのは、本製品はAlexaの「機能」を試すには適しているものの、Alexaの「性能」をチェックするのには向かないということだ。
というのも、本製品はあくまでもタブレットであるため、マイク性能はEchoシリーズのそれには及ばず、呼び掛けてもなかなか反応してくれないことも多いからだ。これはFireのマイク性能に起因する問題であって、Alexa側の性能の問題ではない。
今回試した限りでも、スピーカーの性能差は当然としても、マイクの聞き取り性能についても、やはりかなりの開きがあると感じた。あくまでも擬似的に画面付きスマートスピーカーとして使えるだけで、性能面では専用のスマートスピーカーに及ばないことは、認識しておいた方がよいだろう。
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