Amazonの新型タブレット「Fire HD 10」をスマートスピーカーとして試して分かったこと:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は「Fire HD 10」の新モデルでAlexaをどのように使えるか、従来モデルとの違いをチェックする。
ハンズフリーとShowモードの両対応だが一部紛らわしい仕様変更あり
本製品は従来モデルと同様、音声で呼びかけるだけでスタンバイ状態からでも音声アシスタント「Alexa」を起動できる「ハンズフリーモード」と、画面付きスマートスピーカーのEcho Showと同じように画面に情報をローテーション表示する「Showモード」の両方に対応している。Amazonの製品ページでは後者について明確な説明がなく不安になるが、問題なく利用できる。
Showモードを起動するには、音声での起動に加え、画面上部を下向きにスワイプすることで表示される通知領域のトグルスイッチをオンにする方法がある。通知領域は、従来とデザインは大きく変わっているが、内容の違いは少ない。
画面の見た目についても、従来モデルとほぼ同一だ。ほぼ、というのは、フォントのサイズや配置が微妙に異なるためである。これは、前述のようにAndroidのバージョンが上がってレイアウトを組み直したせいだろう。スクリーンショットを並べると分かるが、実に微妙な違いで面白い。
設定項目なども全く同じ、と言いたいところなのだが、1つ紛らわしい変更がある。それはホーム画面に表示する項目(予定、天気予測、話題など)を選択する「ホームコンテンツ」の設定が、Showモードをオンにした状態でしか表示されなくなったことだ。
従来はこの「ホームコンテンツ」は、Showモードがオフの状態でも設定できたのだが、本製品ではなぜか項目自体が表示されない。グレーアウトではなく、項目ごと消えているので、機能がなくなったと錯覚しかねない。
なぜこのような仕様になったのかは不明で、いずれ修正される可能性もあるが、ホーム画面に表示するコンテンツを取捨選択したい場合は、まずShowモードをオンにし、その後で通知領域から設定画面を開くとよい。
なお、これ以外の設定項目については、従来とほぼ同じだ。厳密にはドックに接続した時に自動的にShowモードをオンにする項目が省かれているが、これはドックが販売されていない日本では無関係だ。本製品にしかない新機能も存在していないので、要するに従来モデルと同等ということになる。
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