超小型PC「OneMix2S」を“ねちっこく”触ってみた:GPD Pocket 2との比較も(3/4 ページ)
超小型PCのバリエーションが徐々に広がっているが、改めてベースとなる7型ディスプレイを搭載したOneMix2SをGPD Pocket 2を比べてみた。
バッテリー駆動時間を比較する
OneMix2SとGPD Pocket 2のハードウェア構成は、CPUにCore m3-8100Y(2コア4スレッド、1.1GHz〜3.4GHz、TDP 5W)を採用し、システムメモリはLPDDR3を8GBと処理能力に関する項目で共通する。ただし、ストレージはOneMix2SがPCI Express接続のSSD 256GBと“圧倒的に優勢”だ。
とはいえ、そのレビューでも述べたように、超小型PCにとって処理能力の差はそれほど重要なことではない。スコア自体は明確な違いがあるけれど、そこはユーザーそれぞれの利用場面に合わせて影響を考察してから判断するのが望ましい。
動作中のノイズについては、特に冷却ファンの風切り音はOneMix2SだけでなくGPD Pocket 2も明らかに分かる。ベンチマークテストを走らせているときは、相当な音量でファンが回り続けるのはやむを得ないとして、Webブラウジングといった負荷の低い利用状況でも冷却ファンは断続的に回り続け、小さいながらも音は聞こえ続ける。
OneMix2Sにはファンをオフにする専用スイッチがないので、動画視聴中で静かにしたいときもファンを止めることはできないが、ボディーの発熱を考えると、ファンを止めるのはリスクが高いように思える。
OneMix2Sは、主にボディー底面の右半分で発熱する。負荷の低い利用においてはまだボディーを手で触ることができる程度の温度だが、ストリーミング動画の再生を続けていると、熱めのお風呂ぐらいという感じになってくる。そして、PCMark 10を走らせると、底部だけでなくボディー上部にまで熱が伝わってきて、触ると思わず指を引っ込めてしまうぐらいまでに熱くなっていた。このような発熱状況を考えると、ファンを止める機能がないのはかえっていいのではないかと思うほどだ。
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