レビュー
超小型PC「OneMix2S」を“ねちっこく”触ってみた:GPD Pocket 2との比較も(4/4 ページ)
超小型PCのバリエーションが徐々に広がっているが、改めてベースとなる7型ディスプレイを搭載したOneMix2SをGPD Pocket 2を比べてみた。
さくらピンクエディションの“功罪”とは
今回評価したOneMix2Sは「さくらピンクエディション」モデルを用いた。すでに開封レビュー記事で紹介しているように、「ピンクも派手なカラーではなく落ち着いた色合い」で、天板には猫をかたどったラインが描かれている。五十過ぎの男性が持ち歩くにはちょっと厳しいものがあるかもしれないが、同世代女性からは「品がよくて私でも持ち歩きたくなる」との感想をもらった他、「常時持ち歩いて使うデバイスならこれぐらいのデザインは必要」との意見もあった。
“さくらピンク”のカラーリングは天板と底面だけでなく、ディスプレイベゼルにキーボートパネル、そして、キートップや付属のスタイラスペンにまで及ぶ。デザインの面から見ると(たぶん)評価が高いと思われるが、実利用を考えた場合、キートップのカラーリングに難点がある。
キートップの刻印がシルバーモデルと同じホワイトにしているが、これがキートップのさくらピンクとの組み合わせになると視認が難しくなるというのが評価した実感だ。特に照明を反射した状態になるとほぼ刻印が見えにくくなる。キー配列が独特ゆえに刻印を確かめながら入力する機会が通常のノートPCより多くなることもあって、刻印が見えにくいのはストレスになるというのが正直な感想だ。このあたり、電源ボタンやクリックボタンの配列も含めてこれから集まるであろうユーザーのフィードバックを反映して、より使い勝手が向上することを期待したい。
関連記事
- GPD Pocket 2のキーボードを“ねちっこく”使ってみた
昨今の超小型PC人気の火付け役となった「GPD Pocket 2」の入力環境について、改めて焦点を当ててみた。 - 新島でヨットに暮らして超小型PCでテレワークをした話
話題のテレワーク/リモートワークについて、超小型PCを使った一風変わった体験をお届けする。そこから見えてきたものとは何だろうか。 - PC界の“ワークマン”GPD MicroPCの「シリアルポート」を活用する
人気の高い超小型PCの中でも、「GPD Micro PC」はかなり異色の存在だ。標準装備の「シリアルポート」を活用してみた。 - 超小型PC「GPD MicroPC」評価機開封レビュー! ネットワーク技術者向けデバイスの細部をチェック
- ポケットに入る高性能なPCしか作らない 「OneMix」シリーズのこだわりを社長に聞く
超小型PC「OneMix」シリーズを手がけるOne-Netbook Technologyの幹部が、日本での本格展開を機に初来日を果たした。同社の社長と副社長に話を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.