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Amazon「Echo Studio」とAppleの「HomePod」は何が違う? 試して分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、Amazon Echoファミリーの最上位モデルとして登場した「Echo Studio」を紹介する。

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 Amazonから新しく登場した「Echo Studio」は、5つのスピーカーを内蔵するなど、音質を重視したEchoファミリーの最上位モデルだ。外観はAppleの「HomePod」に酷似しており、音楽再生はもちろん、同社Fire TVシリーズの外部スピーカーとしての連携性の高さも特徴だ。

 既存のスマートスピーカー「Echo」や「Echo Plus」と比較すると、一回りどころか二回りは大きいビッグなボディーが目立つ本製品だが、音を中心とした性能はどのくらい異なるのだろうか。その使い勝手をチェックしていく。

Echo Studio
Amazonの「Echo Studio」。同社は「スタジオ品質のHi-Fiスマートスピーカー」と銘打っている

外観はAppleの「HomePod」そっくり?

 まずは外観から見ていこう。ボディーは円柱状で、幅は17.5cm、高さは20.6cmある。形状がよく似たAppleの「HomePod」が、幅14.2cm、高さ17.2cmということで、一回り大きいサイズということになる。

 本体上面には、Alexaデバイスではおなじみの音量調節ボタンとマイクミュートボタン、アクションボタンが並んでいる他、呼びかけに反応して点灯する青いLEDリングも搭載している。上面中央はスピーカー(上向き)で、左右、正面、下向きに、それぞれスピーカーが配置されている。

 電源は、Echoシリーズとしては珍しくACアダプターではなく、汎用(はんよう)のメガネ型の電源ケーブルを用いてコンセントに接続する。電源ケーブルを差し込むポートの横には、既存モデルと同様にミニジャックも装備されているが、本製品のそれは出力には対応せず、入力専用となっている。わざわざ本製品から外部スピーカーに出力することは考えにくいだけに、この仕様は当然だろう。

 セットアップ手順は、従来のEchoファミリーと同様なので省略するが、唯一異なるのが、途中で音のチューニングが自動実行されることだ。部屋の音響特性を分析/把握して、最適な音を出せるようチューニングしているとのことで、HomePodの空間認識と似た機能と考えられる。そのため本製品は、なるべく実際に設置する場所に置いた状態で、セットアップを行うべきだろう。

Echo Studio
付属品一覧。電源を内蔵するため、ACアダプターではなくいわゆるメガネ型の電源ケーブルになっている
Echo Studio
500mlペットボトルとは、背の高さがほぼ同じだ
Echo Studio
HomePodを500mlペットボトルと比較
Echo Studio
製品のパッケージ。左はEcho(第3世代)で、サイズの違いがよく分かる
Echo Studio
本体サイズの比較。Echo(左)と比べると体積の大きさは圧倒的だ。ちなみにAppleのHomePodよりも一回り大きい
Echo Studio
本体上部には、Echoシリーズ共通のボタンが用意される。4つのボタンが前方に並ぶのが特徴だ
Echo Studio
声をかけると青いLEDが光って応答するのは、Echoシリーズ共通の意匠だ
Echo Studio
背面にはミニジャック(入力)、電源ポート、Micro USBポートが並ぶ。Micro USBポートの用途は特に説明されていない
Echo Studio
電源ケーブルは、俗にメガネ型ケーブルと呼ばれる汎用タイプで、市販品との交換も可能だ
Echo StudioEcho Studio スマホによるセットアップフローは従来のEchoシリーズとほぼ同じで、スムーズに行えればものの2〜3分で完了する(画面=左)。セットアップ中に設置場所に合わせた音質の最適化が行われる。Echo Plus以下のモデルにはない、本製品ならではの画面だ(画面=右)

 それでは、本製品を実際に使ってみよう。

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