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買い替える価値はある? 「Google Nest Mini」を使い込んで分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は「Google Home Mini」の第2世代モデルにあたる新製品「Google Nest Mini」を紹介する。

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インタフェースの改善で使い勝手が大きく向上

 さて本製品の大きな特徴は、大きく改良されたインタフェースだ。どこが変わったのか、順に見ていこう。

 1つは、本体の上面をタップすることで、音楽を一時停止できるようになったことだ。元々、この機能は従来モデルでも実装されていたが、アップデートで機能が変更され、側面長押しに切り替わった経緯がある。ただ本製品は軽量ですべりやすいため、側面を長押しするとなると本体の位置が動いてしまうことは必至で、使い勝手は必ずしもよくなかった。

 その点、本製品は本体上面をタップすれば再生が止まるので、非常に重宝する。実際に使ってみると分かるが、この機能があるとないとでは、使い勝手が全く異なる。この機能があるだけで買い替えてもよいと思うほどだ。

 ただし、従来モデルで実装されながらアップデートで廃止された、上面長押し=呼びかけの代わりになる機能は、今回も実装が見送られている。

Google Nest Mini
本体上面をタップすることで音楽を一時停止させられる。試した限りではAndroidデバイスからキャストした音楽であっても一時停止/再生がきちんと機能する

 もう1つ、本体側面をタップして音量を調整する機能には、手をかざした段階でそれを検知し、LEDを点灯させるギミックが追加された。

 本製品は向きが分かりにくいデザインゆえ、側面をタップしたつもりが微妙に前寄りだったり、後ろ寄りだったりして、操作に失敗することがある。それらを防いでくれるこのLEDは地味ながら便利だ。物理的に目印をつけるだけで済むところ、わざわざ超音波センサーを仕込み、点灯/消灯を制御できるようにしたところが、いかにもGoogleらしい。

Google Nest Mini
本体に手をかざすとタップ位置を示すLEDが光る。ちなみに点灯するのは「再生中」に「上面」に手をかざした場合のみだ
Google Nest Mini
前述のように壁掛けなどで本体の上下が反転する場合は、左右の役割を入れ替えることもできる

 また本製品は、スピーカー機能も大きな進化を遂げている。これまでは、音楽を再生していても箱の中にこもったような音だったのが、本製品では広がりのある音が出るようになった。製品ページによると低音が2倍に増強されたとのことで、マルチスピーカー機能を使って従来モデルと交互に再生すると、その違いがはっきりと分かる。

 正直なところ、従来モデルではボディーサイズからしてこれ以上の音の改善は難しいだろうと考えていたのだが、ここまでよくなるものかと驚かされる。元々、音楽再生向けとは決して言えない本製品だが、この音ならばストリーミング再生はもちろん、スマホの外部スピーカーとしても使ってみようという気にさせられる。

Google Nest Mini
本体での音量調整は10%刻みとなる。スマホアプリ、または音声からは1%刻みで変更が可能だ
Google Nest Mini
イコライザーは「低音」「高音」の2種類のみ。Alexa(3種類)よりは少ないが、それほど気にする必要はないだろう

 一方で、気になるところもある。

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