Ice Lake搭載 Dellが「XPS 13」2019年モデルを発表 “5Gレディ”の「Latitude 9510」も:CES 2020
Dellが、13.3型モバイルノートPC「XPS 13」の2019年モデルを発表。第10世代Coreプロセッサ(Ice Lake)を搭載し、Ubuntuをプリインストールする「Developer Edition」も用意した。新たなプレミアムビジネス向けノートPC「Latitude 9510」も合わせて発表された。
Dellは1月2日(米国東部時間)、新型ノートPC「XPS 13」「Latitude 9510」を発表した。販売開始時期は、XPS 13が一部地域(※)で1月7日、その他の地域で2月、Latitude 9510が3月26日を予定している。米国での最小構成時の直販価格は、XPS 13が999.99ドル(約10万9000円)、Latitude 9510が1799ドル(約19万6000円)だ。
(※)米国、カナダ、スウェーデン、イギリス、ドイツ、フランス
(いずれのモデルも日本市場への投入は未定)
XPS 13:4辺狭額縁の「InfinityEdgeディスプレイ」を搭載
新型の「XPS 13」は、アスペクト比16:10の13.4型「InfinityEdgeディスプレイ」を搭載するノートPC。4辺狭額縁設計とすることで、従来の11型サイズのボディーサイズに収めている。実寸は295.7(幅)×198.7(奥行き)×14.8(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.2kg(タッチパネル非搭載モデル)または1.27kg(タッチパネル搭載モデル)だ。
ボディーはCNC削り出しのアルミニウムと、カーボン(Black)またはグラスファイバー(White)の組み合わせとなっている。
プロセッサは第10世代のIntel Coreプロセッサ(Ice Lake)で、モデルによって以下のいずれかを搭載している。
- Core i3-1005G1(1.2G〜3.4GHz、2コア4スレッド、UHD Graphics)
- Core i5-1035G1(1G〜3.6GHz、4コア8スレッド、UHD Graphics)
- Core i7-1065G7(1.3G〜3.9GHz、4コア8スレッド、Iris Plus Graphics)
メインメモリはLPDDR4x規格で、容量は4GB、8GB、16GB、32GB(後日追加)から選択できる(増設・換装不可)。ストレージはPCI Express接続のSSDで、容量は256GB、512GB、1TB、2TBから選択できる。
ディスプレイは先述の通りアスペクト比16:10の13.4型InfinityEdgeディスプレイ(輝度:500ニト)で、Dolby Vision規格のHDR(ハイダイナミックレンジ)表示に対応し、sRGBの色域100%をカバーしている。解像度などの構成は以下の選択肢が用意されている。
- 4K+(3840×2400ピクセル)タッチ対応、反射抑制加工
- フルHD+(1920×1000ピクセル)タッチ対応、反射抑制加工
- フルHD+、アンチグレア(非光沢)加工(タッチ非対応)
インタフェース類は、左側面にThunderbolt 3端子とmicroSDメモリーカードスロットを、右側面にThuderbolt 3端子と3.5mmイヤフォン/マイクコンボジャックを備えている。Thuderbolt 3端子はUSB Power Delivery(USB PD)規格の電源入力とDisplayPort規格の映像出力も兼ねている。本体には、USB Type-CからUSB Type-A端子への変換コネクターが1つ付属する。
Wi-Fi(無線LAN)モジュールはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の「Killer Wi-Fi 6 AX1650」または「Killer Wi-Fi 6 AX500-DBS」で、いずれもBluetooth 5.0もサポートする。生体認証モジュールは、電源ボタン部に指紋センサーを備える他、画面ベゼル上部に顔認証用赤外線カメラも搭載している。赤外線カメラはWebカメラも兼ねている。
バッテリー容量は52Whで、ユーザーによる交換はできない。満充電からの稼働時間は最大で19時間(フルHD+の非タッチモデル)を目指すという。
OSはWindows 10 HomeまたはWindows 10 Pro(いずれも64bit版)をプリインストールする他、Ubuntu 18.04LTSをプリインストールする「Developer Edition」も用意されている。
Latitude 9510:小型かつ薄型な15型ノートPC 5Gモジュールも搭載可
Latitude 9510は、ビジネス向けのウルトラプレミアムノートPC「Latitude 9000シリーズ」の第1弾を飾る15型ノートPC。同型のノートPCとして従来よりも「小型かつ薄く」設計している他、AI(人工知能)ベースのシステム最適化ツール「Dell Optimizer」を備える。通常のラップトップ(クラムシェル)モデルの他、コンバーチブルタイプの2in1モデルも用意されている。
CPUは第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)で、後日vPro対応プロセッサを搭載する構成も追加される予定だ。メインメモリはLPDDR3規格で、容量は最大で16GBとなる(増設・換装不可)。ストレージはPCI Express接続のM.2 SSDで、容量は最大で1TBとなる。
ディスプレイはフルHD(1920×1080)液晶(輝度:400ニト)で、sRGBの色域を100%カバーしている。ラップトップモデルはアンチグレア加工の超低消費電力パネルを採用し、2in1モデルはタッチ操作とアクティブペンに対応した反射抑制加工パネルを採用し、画面保護にCorningの「Gorilla Glass 6 DX」を搭載している。
生体認証は電源ボタンと一体化した指紋センサーや、顔認証用の赤外線カメラを搭載できる。
インタフェース類は、左側面にHDMI出力、Thuderbolt 3端子×2、microSDメモリーカードスロット、microSIMスロット(ワイヤレスWANモジュール搭載構成のみ)を、右側面にUSB 3.0 Type-A端子、イヤフォン/マイクコンボジャックを備えている。Thuderbolt 3端子はUSB Power Delivery(USB PD)規格の電源入力とDisplayPort規格の映像出力も兼ねている。
Wi-Fiモジュールは、Wi-Fi 6対応の「Wi-Fi 6 AX200」で、Bluetooth 5.0もサポートする。ワイヤレスWAN(モバイルブロードバンド)モジュールとして「Qualcomm Snapdragon X20」の他、2020年7月をめどに2in1モデル限定で5G対応の「Qualcomm Snapdragon X55」も搭載できるようになる予定だ。
バッテリーは4セル(52Wh)と6セル(88Wh)から選択可能で、6セルモデルでは最長30時間稼働するという(Core i5-10210Uを搭載するラップトップモデルの試作機において「Mobile Mark 2014」を使った際の計測値)。2020年7月には、ロングライフサイクルの4セルバッテリーを搭載する構成も追加される予定だ。
ボディーサイズは304.4(幅)×215.8(奥行き)×14〜17(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は1.45kg(ラップトップモデル)または1.5kg(2in1モデル)となる。OSはWindows 10 HomeまたはWindows 10 Pro(いずれも64bit版)をプリインストールする他、2020年5月にはラップトップモデル限定でUbuntuをプリインストールする構成も用意される予定だ。
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