音声操作も可能で天井から音が降る! ソニーの超多機能マルチファンクションライトを試してみた:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、LEDシーリングライトにスピーカーが合体した、ソニーのマルチファンクションライト「MFL-1000A」を紹介する。
スマートスピーカーからも利用可能
さて本製品は、スマートスピーカーを用いた音声による操作にも対応している。利用できる機能は照明のオン/オフ、前述のスマートリモコン機能によるTVとエアコンの操作だ(Google HomeはTVについては非対応)。
使い方は、「MFLクラウド」という同社のサービスを事前に使えるようにしておけば、あとは前回紹介したアイリスオーヤマのLEDシーリングライトと同様で、まず専用スキルを組み込んだ後に、Alexaアプリ、あるいはGoogle Homeアプリからデバイスの検出を実行。それぞれのデバイスが見つかれば、適切な名前や置き場所を設定すれば完了だ。
例えば「アレクサ、エアコンをつけて」などといった、デバイス名を含めないシンプルな音声コマンドで、家電製品を操作できる。機能自体はこなれており、いい意味で特筆すべきことはない。定型アクション(ルーティン)機能を使って、他の家電製品とまとめて操作することもできる。
目についた機能を使うだけでも有用。価格も驚くほど安価
以上、主要な機能をざっと駆け足で紹介したが、冒頭にも述べたように、まだまだ細かい機能がある。
具体的には、時間や温度湿度などの条件を元に照明などを操作するタイマー機能や、家族の帰宅をセンサーで感知したら録音済みのメッセージを再生する伝言機能、さらには時間帯指定でランダムに照明をオン/オフして在宅のように見せたり、侵入者を感知したらメールで通知したりする見守り機能がそれだ。microSDカードに入れた音楽を再生する機能まである。
正直なところ、ただでさえ機能が豊富な上に、スマートリモコンで操作するTVやエアコン、さらに外部のスマートスピーカーも加わってくるため、欲張って全機能を使おうとするとむしろ混乱する。特に複数の機器をまとめて動作させる機能は、本体側のタイマー機能もあれば、スマートスピーカー側の定型アクション(ルーティン)機能もあったりするので、頭がこんがらがってくることもしばしばだ。
従って、本製品を使うに当たってはもっと気楽に、目についた面白そうな機能だけ使い、あとは全部スルー、といったくらいの割り切りが必要だと感じる。そもそも仕組みを一から理解して全機能を試すというのはギーク的な考え方で、本製品はそうではなく、あくまで多機能な家電製品であることを念頭に置いた方が、無理なく使えるように思う。
今回試した限りでは、こうしたIoTデバイスにありがちな、反応が恐ろしく遅かったり、設定画面が意味不明だったりということはなく、UI回りもこなれている。また、設置場所が天井ゆえ、スピーカーの置き場所が不要で、またスマートリモコンの赤外線信号を発信するにも見通しがよいなど、そもそものコンセプトが合理的なのは好ましい。ここに無理があると、よい製品であっても使い続けるのは困難だからだ。
そんな本製品の価格は2万円台半ばと、シーリングライト+スピーカー+スマートリモコン+その他もろもろのオールインワンと考えると、コストパフォーマンスは恐ろしく高い。ざっと使った限りでは、お値段は5万円ですと言われても納得するレベルで、スマートスピーカーを連携させなくても、十分にモトが取れる。スマートリモコン関連の一部コントロールは有料(1500円)なのだが、問題にならないレベルだ。
あえて今後に向けて要望を挙げるならば、現時点ではTV/エアコンのみに限定されているスマートリモコン機能の拡充と、見た目がそっけなく感じるリモコンのデザインのリッチ化、および現状10畳が上限ということで、12畳ないしは14畳をカバーできるラインアップの追加を、個人的には望みたいところだ。
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