Thunderbolt 3で4TB HDDにUSBハブ、M.2 SSDも内蔵可能な「FireCuda Gaming Dock」を試す:ノートPCの強い味方(1/4 ページ)
日本シーゲートから発売された「FireCuda Gaming Dock」は、単なるストレージ拡張にとどまらないドッキングステーションだ。その機能と性能をチェックした。
2019年12月、日本シーゲイトはゲーマー向けのストレージ製品として「FireCuda Gaming Dock」(以下、Gaming Dock)を発売した。実機を借りることができたので、その機能や性能などについて細かく見ていこう。
大容量/高速ストレージ+豊富な拡張コネクターを1台で提供
一口にGaming Dockといっても、なかなか多機能な1台だ。
まず、ストレージとしては容量4TBの3.5インチHDD「IronWolfPro ST4000NE001」(7200rpm)が内蔵されており、USB 3.0接続もしくはThunderbolt 3接続で利用する。加えて、NVMe用のM.2スロット(PCIe 3.0x4)を1基内蔵しており、ここにSSDを追加することも可能だ。
本体にはストレージだけでなくさまざまな機能が用意されている。前面に電源ボタンとUSB 3.1 Gen2ポート(Type-A)×2、ヘッドセット端子、マイク端子が並ぶ。背面にはAC電源コネクターとThunderbolt 3(USB Type-C)×2(向かって左側がホスト)、DisplayPort 1.4、USB 3.1 Gen2ポート(Type-A)×3に加え、有線LAN用のRJ-45端子が配置されている。
ノートPCはデスクトップPCに比べると、スペースの関係上USBポートが少ないのだが、これだけ豊富なコネクターが使えるのであれば、拡張性はかなり向上する。ちなみにGaming Dockを接続すると、特に設定しなくても音声の入出力はGaming Dock側になる。
本体サイズも約270(幅)×135(奥行き)×51(高さ)mm、重量は実測で約1.585kg(SSD含まず)とまずまずの大きさにまとまっている。
M.2のスロットは、右側面のカバーを外すと姿を現す。そこにはネジ止めされているパネルがあり、ネジを2本外すとM.2スロットにアクセスできる。M.2タイプのSSDは発熱量が多いデバイスだが、スロットとパネル部分にあらかじめ冷却用のシートが貼られており、カバー自体がヒートシンクの役割を兼ねている。
なお、本体下部にはスリットが空いていて、内部に設置してあるファンから排気して、全体の熱を冷やす仕様だ。右側面のカバーはしっかりと取れにくくなっているので、利用しているときに外れる心配はない。
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