Alexa、Siri、Google アシスタント――音声アシスタントが収集したデータを消す方法まとめ:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は各社の音声アシスタントが収集したデータを消す方法をまとめた。
激しいシェア争いを繰り広げてきたスマートスピーカーが、プライバシー配慮を全面に押し出し始めたのは、ここ1年くらいのことだ。各社が自発的に取り組みを始めたというよりは、度重なる情報流出でユーザーが製品に不信感を持ち始めたことで、あわててその対応に走ったように見える(あくまでも筆者の印象である。念のため)。
実際に、スマートスピーカーを知っていながら手を出していない人にその理由を尋ねると、プライバシー面の不安を挙げる人は多い。また現在スマートスピーカーを使っている人も、利便性とてんびんにかけて我慢しながら使っているだけで、プライバシー面に一切の不安を抱いていない人は、ほぼ皆無ではないかと考えられる。
そこで今回は、各社の音声アシスタントが収集したデータを削除する方法について、備忘録としてまとめた。やみくもにデータを削除すると音声認識の精度が低下する可能性があることを踏まえつつ、必要に応じて使ってみてほしい。なお、以下は2020年2月時点のスマートフォンからの場合であり、各社とも頻繁に設定画面の改定を行っていることから、随時変更される可能性がある点には留意いただきたい。
Amazon Alexaの場合
Amazon Echoなどで使われる音声アシスタント「Alexa」は、Alexaアプリではなく、Amazonアプリの「アカウントサービス」の中に設定のための項目がある。
音声データの保存期間を設定するには、「コンテンツと端末の管理」から「プライバシー設定」→「Alexaプライバシー」→「Alexaデータを管理する」の中にある「録音を自動的に削除する」から行う。削除のサイクルは「手動削除」「18カ月保存し削除」「3カ月保存し削除」の3択だ。いったん設定すると、定期的に削除してくれるのは便利だ。
また、同社従業員およびそのパートナーによる人力での解析に音声データを提供したくない場合は、同じ「Alexaデータを管理する」の中に、「Amazonのサービスや新たな機能の開発に貢献するために使用する」という項目があるので、ここも併せてオフにしておくとよい。
Googleアシスタントの場合
Googleで音声録音をオフにするには、ブラウザでGoogleを開き、メニュー→「検索アクティビティ」→「ウェブとアプリのアクティビティ」から「設定を変更」をタップして開くと、その中に「音声録音を含む」というチェックボックスがある。このチェックを外すと、音声録音がGoogle アカウントに保存されなくなる。
また同じ「ウェブとアプリのアクティビティ」には、過去のアクティビティーの一覧が表示されているので、ここから対象のアクティビティを1つずつ削除できる。また同じページの上段にある検索ボックスにある右の3つの点をタップして「アクティビティを削除する基準」をタップし、「1時間以内」「過去1日間」「全期間」「指定の期間」のいずれかを選んで一括削除することも可能だ。
音声録音そのものはオンにしたまま、古い履歴を自動削除したければ、その下段にある「自動削除を設定」をタップし「手動で削除するまで保存する」「18カ月保存する」「3カ月保存する」から選択する。いずれも音声録音だけでなく、検索履歴などのアクティビティーもまとめて削除されるので気をつけたい。
最後にAppleの場合を見ていこう。
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