新「MacBook Air」を試して分かった真の実力 2020年の“標準Mac”が誕生:本田雅一のクロスオーバーデジタル(4/4 ページ)
2020年3月18日に発表された新型「MacBook Air」の実機を速攻でレビュー。旧モデルや「13インチMacBook Pro」と比較しながら、新たに採用した第10世代Coreの性能やMagic Keyboardの使い勝手をチェックしていく。
予想以上のシングルスレッド性能で注目のCore i3モデル
今回のテストでは新型MacBook Airに搭載されるIce Lakeが1.1GHz動作で十分高い応答性を、つまり瞬発力が得られることが分かった。クアッドコアによる処理容量の最大化といったニーズを持っていないのなら、Core i3でも十分だ。
Core i3を搭載したモデルを選ぶことで、8GBメモリ、256GB SSDを搭載しつつも10万4800円で購入できる。学生・教員向け割引を利用すれば9万3800円と10万円を切ることができる。もし「10万円を切ること」が重要な場合は、全く問題ない選択だとお伝えしておきたい。前モデルの場合、ローエンドモデルは128GBしかSSD容量がなかったが、倍増されたことでカツカツの容量を工夫して取り回す必要がない。
しかし、10万円という数字にこだわる必要がないならば、Core i5搭載モデルを勧めたい。13万4800円という価格は512GB SSDを含んでおり、単純なプロセッサの差額は1万円でしかない。
一方、さらに1万5000円を積み増す価値がCore i7にあるかといえば、ここは議論の余地がある。筆者ならば、その予算をメインメモリ(+2万円で16GBに倍増できる)やSSDに振り分ける。SSDの価格低下もあり、Windows搭載の同等機と比べても、全体に求めやすい価格になったことも魅力的に見える理由の一つだろう。
なお、スペック上はDolby Atmos対応スピーカーや指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイといった言葉が並んでいるものの、スピーカーやマイクの構成は従来機と全く同じであったことを付記しておきたい。
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