AmazonのEchoやGoogle Homeにない、Sonosのスマートスピーカー「Move」ならではの特徴とは?:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)
Sonosのバッテリー内蔵型スマートスピーカー「Move」。その特徴やセットアップの手順を見ていく。
Sonosから、室外に持ち出して利用できるスマートスピーカー「Sonos Move」が発売された。元々、高品質なスピーカーのブランドとして知られるSonosだが、本製品はバッテリーを内蔵し、単体で約10時間の連続再生に対応していることが特徴だ。
バッテリー内蔵のスピーカーは海外では人気のあるジャンルだが、本製品ほどのビッグサイズは珍しい。本製品はこうした特徴に加えて、同社スマートスピーカーに共通する、2つの音声アシスタント(AmazonのAlexaとGoogle アシスタント)を選べる機能も変わらず備えている。価格は直販で税込み5万1480円だ。
Sonos Moveは、発売時点(3月8日)ではGoogleアシスタントに対応しておらず、現時点では実質的にAlexa搭載スマートスピーカーということになるが、今後Google アシスタントにも対応予定とされており、サードパーティー製スマートスピーカーの中でもひときわユニークな立ち位置だ。今回はメーカーから機材を借用して使ってみたので、その使い勝手を紹介しよう。
1Lペットボトルと背丈が同じビッグサイズ
製品が届いてまず驚かされたのは、その巨大さだ。筆者はこの製品、Webサイトにある写真で見る限り、Google HomeやEchoと同等の大きさを想像していたのだが、実際にはAppleのHomePodをも超えるビッグサイズだ。特に高さは全長24cmと、1Lのペットボトルとほぼ同等で圧倒される。
ACアダプター回りも特徴的で、一般的なジャックを差し込むタイプではなく、本体を上から乗せるだけの、リング状のアダプター(チャージベース)がセットになっている。上に置くだけなので、持ち上げて移動させるのも、再装着も簡単だ。本体の重量は約3kgあるため、転倒の心配もまずない。
ちなみにスマートスピーカーとしては珍しく、電源ボタンを搭載している。これはバッテリー駆動時に、手動でサスペンドモードをオンにし、バッテリーを節約するためのものだ。背面には、屋外利用時に用いるBluetooth/Wi-Fiの切り替えボタンなど、いくつかのボタンを配置する。
正面下部にはバッテリーのステータスを示すLEDが並ぶ他、背面下部にはバッテリーの充電に使うUSB Type-Cポートが搭載されている。いずれもバッテリー駆動時に利用するギミックで、他社のスマートスピーカーではあまり見かけない。
ちなみに本製品はIP56規格の防水/防じん機能にも対応している。ユーザーガイドには「屋外でのバーベキューやプールパーティーなどにも最適」とあるので、水滴がかかっても問題なく利用できる、ということだろう。
セットアップの過程で音声アシスタントを選択
スマートフォンに専用アプリをインストールして起動すると、Sonosアカウントの作成を経て、ネットワークのセットアップ、次いで音楽サービスの選択といった、一連のセットアップフローが実行される。かなり細かく画面が分かれているため長く感じられるが、フロー自体は一般的だ。最後はAlexaアプリでの設定手順も含まれる。
面白いのは、このセットアップのフローの途中で、音声アシスタントを選ぶ項目があることだ。多くのスマートスピーカーでは、セットアップの過程で利用する音楽サービスを選ぶが、本製品はこれとほぼ同じ手順で、利用する音声アシスタントも選べるようになっている。
次に、ここまで見てきて気になったところをまとめよう。
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