メインストリームデスクトップ向け「Ryzen 3 3100」「Ryzen 3 3300X」が5月に登場 新チップセット「AMD B550」も6月に
AMDの「第3世代Ryzenプロセッサ」に、メインストリームデスクトップPC向け製品が追加される。合わせて、同ターゲットに向けた新しいチップセット「AMD B550」も発表された。
AMDは4月21日(米国太平洋夏時間)、新型CPU「Ryzen 3 3100」「Ryzen 3 3300X」と、新型チップセット「AMD B550」を発表した。CPUは5月初旬に全世界で発売される予定で、米国での想定販売価格はRyzen 3 3100が99ドル(約1万600円)、Ryzen 3 3300Xが120ドル(約1万2900円)となっている。AMD B550を搭載するマザーボードは、パートナー企業を通して6月16日から順次発売される予定だ。
Ryzen 3 3100/3300Xの概要
Ryzen 3 3100とRyzen 3 3300Xは、「Zen 2」アーキテクチャを採用する「第3世代Ryzenプロセッサ」のうち、メインストリーム(普及価格帯)のデスクトップPC向けの製品で、「Socket AM4」に装着できる。TDP(熱設計電力)は65W、4コア8スレッド構成で、キャッシュメモリは合計18MBを備える。動作クロック(周波数)はRyzen 3 3100が3.6G〜3.9GHz、Ryzen 3 3300Xが3.8G〜4.3GHzだ。
両プロセッサは、デスクトップPC向けRyzen 3プロセッサとしては初めてSMT(同時マルチスレッディング)をサポートしており、AMDによると「競合製品よりもゲーミング性能で最大20%、クリエイター性能で最大75%パフォーマンスが優れている」という。
AMD B550チップセットの概要
AMD B550は、AMD 500シリーズの最新チップセットで、メインストリームデスクトップPC向け製品としては初めて「PCI Express 4.0」に対応している。先代に相当する「AMD B450チップセット」と比較して、2倍のデータ帯域幅を確保している。
このチップセットを搭載するマザーボードは、ASRock、ASUS、BIOSTAR、COLORFUL、GIGABYTEやMSIなどから発売される予定だ。
関連記事
- AMDが「Ryzen 9 4900H/HS」を発表 ゲーミングとクリエイティブ向けのフラグシップAPU
AMDが「第3世代Ryzen Mobileプロセッサ」の新製品として、ゲーミングやクリエイティブ用途向けの最上位APU(CPU+GPU)を投入する。薄型軽量モデル向けの省電力モデルも用意されている。 - Zen 2+Vega(7nmプロセス)=第3世代Ryzen Mobile
AMDが、第3世代Ryzenプロセッサの追加ラインアップの発表に合わせて、同プロセッサのアーキテクチャ(設計)の概略を公開した。 - 1.6万円で6コアのRyzenがついに登場!――早くも人気に
AMDno「Ryzen 5」に1万6000円前後の高コスパモデル「3500」が加わり、ショップで話題となっている。また、IPSパネルで240Hz動作の27インチモニターも登場した。いろいろあるけれど、新製品も粒ぞろいだ。 - AMDが12コア24スレッドで499ドルの「Ryzen 9 3900X」など第3世代Ryzenファミリーを発表 出荷は7月
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.