第10世代CoreをサポートしたIntel 400番台の新チップセット搭載マザーボードが各社から
Intelが発表した、最大10コアで動作する第10世代Core対応のIntel 400シリーズチップセットを搭載したマザーボード製品を、各社が発表した。いずれも、現時点で発売日や価格は未定だ。
Intelが4月30日(現地時間)、第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake)のデスクトップPC向け製品をリリースした。同時に、それらのCPU(LGA1200)に対応したIntel 400シリーズチップセット搭載製品が、マザーボードメーカー各社から登場した。
エムエスアイコンピュータージャパン
エムエスアイコンピュータージャパンは5月20日、Intel製の第10世代CPUに対応したZ490チップセット搭載マザーボード8製品を発売する。
第10世代Intelプロセッサに合わせて電子回路を強化し、ゲームシーンなど負荷のかかる場面においても、システム全体の耐久性や安定性を高めたという。ボードのデザインを一新し、統一感を持たせたことで、さまざまなケースにも合わせられるという。
「MEG Z490 GODLIKE」は、本世代におけるエンスージアスト向けフラッグシップモデルだ。サイズはE-ATXで、Thunderbolt 3を2ポート搭載し、16フェーズ90Aに対応した電源回路を備える他、チップセット一体型M.2 Shield Frozr(アルミニウム製のヒートシンク)を備える。
「MEG Z490 ACE」は、2.5ギガビットと1ギガビットのLANに加えて、Wi-Fi 6に対応。大容量データもスムーズに転送できるとうたう。
「MPG Z490 GAMING CARBON WIFI」は、12フェーズの電源回路を採用する他、大型のM.2 Shield Frozrを2基搭載しているため、発熱の激しいNVMe SSDでも冷却できるという。
「MPG Z490 GAMING EDGE WIFI」は、スタイリッシュなデザインのミドルクラス向けマザーボード。Wi-Fi環境下にて、シンプルな機能でゲーミングを楽しめるという。
「MPG Z490M GAMING EDGE WIFI」は、コンパクトなケースに搭載できるMicroATXマザーボード。2.5ギガビットのLANに加え、Wi-Fi 6に対応する。その一方で、拡張スロットやLEDにも対応など、コンパクトなサイズと拡張性の高さを両立している。
「MAG Z490 TOMAHAWK」は、2.5ギガビットと1ギガビットのデュアルLAN構成を備え、M.2 Shield Frozrを2基搭載。NVMe M.2も強力に冷却できるという。
「MPG Z490 GAMING PLUS」は、黒色で統一されたシンプルなデザインのエントリークラスのゲーミングマザーボード。ゲーミングに必要な機能を絞ることでコストパフォーマンスと高い品質を両立、さらにI/Oカバーも装着済みで、自作をしたことがない初心者の人でも扱いやすいという。
「Z490 A-PRO」は、M.2 Shield FrozrやPCIe Steel ARMOR、2.5ギガビットLANなど、必要最低限の機能と高品質のパーツを使用し、長時間高負荷がかかる作業でもシステムの安定性を維持できるという。
ASUS
ASUSも、Intel Z490チップセット搭載マザーボードを16製品発表した。ゲーマーおよびオーバークロッカー向けの「ROG MAXIMUSシリーズ」を4製品、ゲーマー向けの「ROG STRIXシリーズ」6製品に加え、新たにクリエイター向けの「ProArtシリーズ」を1製品、ゲーマー向けの高耐久シリーズである「TUFシリーズ」を2製品、汎用(はんよう)向けの「PRIMEシリーズ」を3製品、5シリーズ計16製品の発売となる。
ASRock
ASRockもフラッグシップからエントリー向けまで、Intel Z490/H470/B460/H410チップセット搭載マザーボードを全19製品用意する。
フラグシップモデルの「Z490 Taichi」や「Z490 PG Velocita」、メインストリームの「Z490 Steel Legend」や「Z490 Extreme4」、エントリー向けに「Z490 Phantom Gaming 4」「Z490 Pro4」などの他、省スペースPC向けにMini-ITXモデルも用意される。
主力モデルには、外部ベースクロックジェネレーターを追加して独自にPCI Express 4.0に対応し、グラフィックス用のPCI Express 4.0スロットを備える。
Colorful
リンクスインターナショナルは4月30日、Colorful製マザーボードの新製品を発表した。
Colorful製グラフィックスカードのハイエンドシリーズ「iGame」の名を冠するフラッグシップマザーボード「iGame Z490 Vulcan X V20」を筆頭に、高耐久ハイパフォーマンスなゲーミングモデル「CVN Z490 GAMINGPRO V20」や、「BATTLE-AX Z490AK GAMING V20」をそろえた。いずれも10コア搭載のKシリーズプロセッサに対応し、ハイエンドなパフォーマンスを求めるユーザーに最適だという。
いずれも最大4000MHzのメモリオーバークロックに対応し、M.2スロットを2基搭載。最新CPUの性能をフルに発揮する。
最上位モデルのiGame Z490 Vulcan X V20は、2.5ギガビット対応のIntel I225-VをLANチップに採用し、さらに高速なネットワーク環境に対応する。RGBライティングも内蔵している。
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