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Amazon純正スマートプラグ、使って分かったメリットとデメリット山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、Amazonから発売されたスマートプラグを試してみた。

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Alexaとの親和性は高いが、逆にわずらわしい点も?

 本製品は、Works with Alexaの製品であることからも分かるように、Amazonのスマートスピーカー「Echo」シリーズからの音声操作も行える。このスマートスピーカーからの利用にあたっても、サードパーティー製品のように、独自のスキルを組み込む必要がなく、Alexaアプリ上で認識され、そのまま利用できる。

 スマートプラグはその性格上、接続するデバイスを替えると、そのたびに「ライト」とか「扇風機」とかいった具合に呼び掛け名を変更することになるが、他社製品はまず独自アプリ上で名前を変更→さらにAlexaアプリ側で検出して名前を変更するという2ステップが必要なのに対し、本製品はAlexaアプリ上で名前を変えるだけで済む。

Amazon Smart Plug
名称はアプリ上で簡単に変更できる(左)。オン/オフはAlexaアプリ上からも制御できるが、専用アプリではないため、階層がやや深いのは難点だ(中央、右)

 一方で、他社のスマートプラグであれば、独自アプリを用いてタイマー操作やシーン設定を行えるが、本製品はそうした機能を自前で備えておらず、できることはAlexaアプリの「定型アクション」で可能な操作に限られる。Alexaとの親和性が高いぶん、Alexaに多くを依存してしまっているのだ。

 特に、スマートスピーカーを経由せず、スマホアプリから使う機会が多い人にとっては、動作がややもっさりしたAlexaアプリの、深い階層まで開いて操作しなくてはいけないのは、わずらわしく感じることもあるだろう。サードパーティーの独自アプリは、専用ということもあって開いてすぐにオン/オフ操作ができ、かつ動作も軽快なことが多いからだ。

Amazon Smart Plug
例えばタイマー操作をしたければ、Alexaアプリの「定型アクション」→「実行条件を設定」→「時間を設定」で、条件となる曜日や時間を指定するとよい

「Alexa専用」のメリットとデメリットは知っておきたい

 以上のように、既にEchoなどAlexaデバイスが家の中に多数ある人にとっては、インストール〜設定が簡単な本製品は、他のスマートプラグに比べて大きなアドバンテージとなる。この製品で初めてスマートプラグを使った人は、その後サードパーティー製のスマートプラグを使おうとすると、その設定の面倒さに閉口するだろう。

Amazon Smart Plug
Echo Dot(左)やEcho(右)など、Alexaファミリーの製品との親和性の高さは大きなアドバンテージだ
Amazon Smart Plug
こちらはディスプレイ付きのEcho Show 8で表示したところ(表示名は「サーキュレーター」)。タップで電源のオン/オフが行える

 一方で、あくまでもAlexa専用の製品であり、他のスマートスピーカーには現時点では対応しないことは、気をつけた方がよいだろう。例えば筆者の場合、自宅にはEchoに加えてGoogle Homeがあり、ほとんどのスマートデバイスはどちらからも操作できるが(一方が通信できない時にもう一方で操作するための措置だ)、本製品に限ってはGoogle Homeからは操作できず、Alexaからの操作に限定される。

 もちろん、必ずしも両方の音声アシスタントに結びつける必要はないが、将来的にAlexa陣営からGoogle Home陣営へと乗り換えることがあった場合、他のほとんどのスマートデバイスは継続して利用できるのに対して、本製品だけは利用できないことになる。導入の簡単さから入門用に適した本製品だが、そうした性格は知っておいた方がよさそうだ。

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