実売約70万円、新たな2画面PCの可能性を広げるASUS「ROG Zephyrus Duo 15」で8コアの性能を確かめる:ゲーミングPCの道(3/5 ページ)
2画面搭載ノートPC製品を継続的にリリースするASUSTeKから、ゲーミングのROGブランドの名を冠した「ROG Zephyrus Duo 15」(GX550LXS)が発売された。税込み価格が70万円前後という、ウルトラモンスターPCの実力を見ていこう。
メイン画面は高精細かつ広色域、G-Syncにも対応
メインディスプレイのサイズは15.6型で、画面解像度は3840×2160ピクセル(4K UHD)に対応する。IPS相当の「IPSレベル」パネルを採用しており、印刷業界の標準であるAdobe RGB100%をカバーする広色域を確保している。
また、3Dグラフィックスの描画時にディスプレイのリフレッシュタイミングをフレームレートに合わせる「NVIDIA G-Sync」にも対応済みだ。描画のフレームレートが60fpsに満たない場合でも、スタッタリング(カクつき)やティアリング(描画のズレ)のないスムーズな描画をできるのがメリットとなる。
本製品は、「ROG ScreenPad Plus」と呼ばれるサブディスプレイも搭載しており、サイズは14型で画面解像度は3940×1100ピクセルだ。インターネットコンテンツの標準であるsRGB100%の色域に対応する。こちらはタッチ操作に対応しており、指で直接触れての操作も可能だ。パネル種類は非公開だが、視野角は広くなく、角度を変えると少しくすんだように見える。
なお、2画面ともに表面はノングレア仕様だ。外光や照明の映り込みが少なく、長時間利用しても目が疲れにくい。
メイン画面について、エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」で作成したICCプロファイルを基にPhonon氏制作の色度図作成ツール「Color AC」で色域を比較した。実戦で示した本製品の色域は、グレーの点線で示したsRGBを大きく上回り、AdobeRGB(赤の点線)とほぼ一致する
セカンドディスプレイは3分割しての利用が可能
2つのディスプレイは、Windows 10上からは通常のデュアルディスプレイと同様に認識されている。
ただしウインドウの表示操作にひと工夫あり、アプリのウインドウをドラッグするとガイドアイコンがオンスクリーンで表示され、拡張ウインドウ表示(2画面にまたがってウインドウを表示する)のオン/オフ、ウインドウの上下画面入れ替え、ウインドウのセカンド画面への固定をその場で選択できるようになっている。
また、セカンド画面専用のミニアプリとして、ランチャーやテンキーなどが用意されている。セカンド画面の領域を3分割し、それぞれ別のウインドウやアプリを置いておくことが可能だ。
では、ベンチマークテストで本製品の実力をチェックしよう。
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