レビュー
Facebookの“本気度”を感じた完成度の高い一体型VRゴーグル「Oculus Quest 2」を試す(2/5 ページ)
スタンドアローン型のVRデバイスとして話題を集めた「Oculus Quest」に、後継機の「Oculus Quest 2」がリリースされた。VRデバイスを巡る現状を整理した上で、新モデルの特徴をチェックした。
性能アップと低価格化を両立させたハードウェア
VRを取り巻く状況を把握したところで、Oculus Quest 2の実機を見ていこう。
本体やコントローラーのデザインがほとんど変わっていないため、外箱のサイズは従来とほぼ同じだが、背面に日本発のタイトルが並ぶなどローカライズされた感じは強まった。
上が初代Quest、下が2の箱で、2の方がちょっとだけ横長だ。2のパッケージ裏側では「リトルウィッチアカデミアVR」や「HOMESTER VR」、「スペースチャンネル5 VR」といった日本発のコンテンツを紹介している
本体の第一印象は、白くなっていい意味であか抜けた感じだ。初代Questの真っ黒で重厚なボディーは、ガジェットファン的にはグッとくるところがあるのだが、人によってはデザイン的に重たい印象を受けたかもしれない。
欲を言えば白だけでなくカラーバリエーションがあった方がベストなのだが、今は価格の安さでVRを体験できる人を増やす方が優先で、もう一歩先の未来で求められるという判断だろう。
また、製造コスト削減のためか、本体の材質も変わっている。初代ではゴーグルの上下/左右を布地が取り囲んでおり、ヘッドバンドはゴム製だったが、2では本体がプラスチックのままで、ヘッドバンドも布製に変わった。VRファン向けに言うならOculus Goに近い感覚で、誤解を恐れずに言うならハイエンドではなく量産機のような印象になった。
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