2〜3年間は最前線で戦えるスペック マウスコンピューターの超ハイエンドゲーミングPC「G-Tune EP-Z」を試す:GeForce RTX 3080搭載(2/3 ページ)
マウスコンピューターが「G-Tune」ブランドからGeForce RTX 30シリーズを搭載するゲーミングデスクトップPCを発売した。今回は、その中でもハイエンドに位置する「G-Tune EP-Z」を全力でレビューする。
ハイエンドCPU×ハイエンドGPUで高い性能を発揮
先述の通り、G-Tune EP-ZのCPUはCore i7-10700K(3.8G〜5.1GHz、8コア16スレッド)、GPUはGeForce RTX 3080(グラフィックスメモリは10GB)となっている。特にGPUの性能は極めて高く、PCゲーミング用途においては無類のパフォーマンスを発揮する。
さらに、メモリ容量は32GB(DDR4-2666)で、ストレージは1TBのNVMe SSDに加え、データドライブとして2TBのHDDを搭載するなど、総合的に余裕を持たせた性能だ。あらゆる用途で、その高い性能を存分に生かせるだろう。
ここからは、実際のパフォーマンスをベンチマークテストを通してチェックしていく。なお、今回試用しているEP-Zは電源ユニットを1200W(標準は800W:7800円プラス)、CPUクーラーを360mmラジエーターのオールインワン水冷ユニット(先述)に変更している。この点には留意いただきたい。
CINEBENCH R15/R20
まず、CPUの性能を計測する定番ベンチマークアプリ「CINEBENCH」の結果を見ていこう。「CINEBENCH R15」と、より負荷を増した最新の「CINEBENCH R20」の双方でマルチスレッドテストおよびシングルスレッドテストを実行した。
結果は以下の通り。
- CINEBENCH R15:マルチ2026cb/シングル217cb
- CINEBENCH R20:マルチ4867ポイント/シングル522ポイント
どちらもCPUが備える高い性能をしっかり発揮できていることが伺えるスコアだ。
Core i7-10700Kは、第9世代では非対応だったハイパースレッディングが“解禁”されたことで8コア16スレッド動作が可能となっている。マルチスコアの良好さはこれに起因する。
コア数の多さよりも動作クロックの高さがパフォーマンスに影響しやすいゲーム用途はもちろん、コア数がモノをいう傾向にあるクリエイティブ用途のどちらも問題なくこなせる、優秀なCPUといえる。
CrystalDiskMark 7.0.0
続いて、ストレージのベンチマークも実施しよう。
先述の通りG-Tune EP-ZはSSDとHDDのデュアルストレージだ。今回レビューしている個体では、以下のSSDとHDDを搭載している。
- SSD(メインストレージ):XPG SX6000 PRO 1TB(SX6000PNP)
- HDD(データストレージ):Seagate BarraCuda 2TB(ST2000DM005)
「CrystalDiskMark 7.0.0」を使って、両ストレージの読み書き速度を確かめた。シーケンシャルリード(Q8T1)とシーケンシャルライト(Q8T1)の結果は以下の通りとなった。
- SSD:リード毎秒2158MB/ライト毎秒1476MB
- HDD:リード毎秒201MB/ライト毎秒197MB
SSDは、NVMe規格のものとしてはそれほど高速ではない。しかし、それでもHDDと比較すると非常に高速である。転送速度に不満を感じることはほぼないだろう。
データドライブという位置付けのHDDは、SSDに比べれば速度は数段落ちる。あまり多くのゲームをプレイしないのであれば、SSDだけでも容量は足りるかもしれない。しかし、近年のゲームタイトルは、データ容量が100GBを超えるものも出てきている。ストレージを上手に活用するのであれば「大作タイトルは高速なSSDに、軽めのインディーゲームはHDDに」といった使い分けを行うのがベターだろう。
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