デジタル終活の内側から見えること――「デジタル遺品シンポジウム」をオンラインで開催:Withコロナ時代のデジタル遺品を考える
もし自分が死んだら、スマートフォンやタブレット、PCの中身はどうなるのか。残された人たちはどうすればいいのか。今何ができるのか、何をしなければならないのかを考えるシンポジウムがオンラインで開催される。
新型コロナウイルスの影響で、3月7日から開催を延期していた「第4回 デジタル遺品を考えるシンポジウム」だが、11月にオンライン(Zoom)で開催することが決まった。主催は「デジタル遺品を考える会」だ。
シンポジウムは2日に分けて開催される。1日目の11月14日(土)は各登壇者によるセッション、2日目の11月21日(土)はフリーディスカッションという構成で、両日ともに13時〜15時に実施。11月30日まではアーカイブ動画も配信する。
デジタル遺品を考える会を運営する古田雄介氏(PC USERの連載「アキバPick UP!」でおなじみ)は、「新型コロナウイルスにより、多くの人のデジタルと生活の関係性が変わりました。一方で、デジタルで残った資産の相続や後片付けなどは、まだ整備途上です。このラグとどう向き合っていけばいいのか。デジタル終活サービスを提供してきた現場のプロから知見をもらいたいと考えています」と語る。
登壇するのは、2017年9月からデジタル遺品調査を実施しているデジタルデータソリューション、終活サービス「Secbo」を提供するDigtus、PCで動作するデジタル終活ツール「まもーれe」を提供するMONETなど。
同会の古田氏と「日本デジタル終活協会」を運営する伊勢田篤史弁護士は、進行と講演を務める。
参加費は2000円で、チケットサイトのPeatixで受けつけている。「どちらか1日、あるいは両日ともアーカイブ動画を視聴するスタイルも歓迎します」(古田氏)とのことだ。
関連記事
- そのスマホ、形見になる? 供養される? 第3回「デジタル遺品を考えるシンポジウム」レポート
故人のデジタルデータはどう扱うべきだろうか。 - スマホのデータを残して死ねますか? 「第2回デジタル遺品を考えるシンポジウム」レポート
デジタル遺品依頼の7割はスマートフォンが対象――聞いたことがあってもイマイチ実態がつかめない「デジタル遺品」。そのガイドラインを作ろうというシンポジウムが開かれた。語られた現状は意外? 想定内? - 死後のデータをどう扱う? 3月3日にデジタル遺品シンポジウムを開催
デジタル遺品のガイドラインを作ろう。 - お久しぶりか、初めましてか――“AI美空ひばり”に見る「デジタル故人」との付き合い方
デジタル技術を使って故人の歌声や思考パターンを再現することが実現できる世の中となってきた。そうして復元された故人と、どう向きあえばいいのだろうか。デジタル遺品や、故人とデジタルの関係を10年以上追いかけているライターが考える。 - そのSSDやSDメモリーカードは大丈夫?――データ復旧会社から見る容量偽装の今
容量を偽る“詐欺ストレージ”は、昔からちょくちょく物議を醸してきた。現在も根絶されていないどころか、バリエーションが増えてきているようだ。データ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」に届いた容量偽装ストレージから、今を読み解く。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.