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IntelがデスクトップPC向け第11世代Coreプロセッサ(Rocket Lake-S)の概要を発表 PCIe 4.0は最大20レーン
Intelが2020年1〜3月に発表する予定のデスクトップPC向け「第11世代Coreプロセッサ」(開発コード名:Rocket Lake-S)の概要を発表した。先行するモバイル向け(開発コード名:Tiger Lake)の要素を取り込みつつ、ハイエンドなゲーミングPCでの利用を意識してPCI Express 4.0のレーン数を最大で20まで増やした。
Intelは10月29日(米国太平洋夏時間)、デスクトップ向け第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Rocket Lake-S)の概要を発表した。詳細の発表は2021年第1四半期(1〜3月)を予定している。
今回の発表で、Rocket Lake-Sについて明らかになったことは以下の通り。
- 最大で8コア16スレッドのCPUを用意
- CPUコアには「Cypress Cove」アーキテクチャを適用
- IPC(クロック当たりの実行命令数)を「2桁%」向上
- Deep Learning BoostとVNNI命令に対応(機械学習ベースAIのパフォーマンス向上)
- DDR4-3200メモリをサポート
- PCI-Express 4.0バスは最大20レーン用意(外部GPUとSSDでの利用を想定)
- USB 3.2 Gen2x2を統合
- 内蔵GPU「Intel UHD Graphics」をXeアーキテクチャベースに移行
- 第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake)比で内蔵GPUの描画パフォーマンスを最大1.5倍向上(予定)
- 内蔵GPUの最大映像出力を「4K(3840×2160ピクセル)×3」または「5K(5120×2880ピクセル)×2」に向上
- メディアエンコーダーを統合
なお、このCPUに対応するチップセットは「Intel 500シリーズ」となる。
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