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家中のどこにでも音楽を流して在宅ワークを快適にする方法テレワーク時代のスマート家電(2/3 ページ)

スマート家電を活用することで、少しでも在宅ワークを快適にしていこうという本連載。今回は在宅ワークで欠かすことができない、音楽を流しながら快適に業務をこなす方法を考える。

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たどり着いたマルチルームミュージックグループ

 音楽を聞きたいという話に戻すと、「1階で朝のプログレをかけて」とEcho端末のいずれかに言っておけば、1階の部屋間を移動しても同じ曲を継続して楽しめる。しかも、1つのスピーカーから音を流すより深みが増して、いつもよりいい音のように感じられる(あくまでも個人の感想レベルの話ではあるが)。

 ただし、これでは別の階に移動できない。同じ端末またはグループであれば続きから再生できるが、それ以外の端末では“続き再生”ができないのだ。

 なお、外出時にスマホのAmazon Musicアプリで聞いていた曲、またはプレイリストを帰宅後にスマートスピーカーで聞きたくなったら、Alexa Cast機能を使ってEcho端末で再生できる。しかし、これはあくまでも「再生中の曲」または「プレイリスト」を再生できると説明されているだけであって、決して続きからではない。

 「続きから聞ける!」とワクワクして試してみたのだが、何度Alexa CastでEcho端末を指定してみてもスマホのAmazon Musicアプリで聞いていた曲の頭からしか再生されなかった。アプリや異なるEcho端末で、続きを再生してシームレスな音楽体験ができるよう、このあたりは対応を望みたい。

第4世代Echo Dot
Amazon Musicアプリでは、再生中の曲を「Alexa Cast」でAlexa対応のスマートスピーカーに渡せるが、続きからではないようだ。残念なところではある

 そのような流れを受けて、最終的にたどり着いたのがマルチルームミュージックグループの「全部の部屋」で再生するという技だ。音楽再生時に「Alexa、全部の部屋で気分の上がるポップミュージックをかけて」と言っておけば、家の中にある自分のAmazonアカウントに追加した全てのEcho端末で同じ曲をストリーミング再生してくれる。

 これなら、ちょっと気分転換に別の部屋や階に移動したり、作業に必要な筆記用具やレビュー用ガジェットを取りに移動したりすることが億劫(おっくう)ではなくなる。作業がはかどるというわけだ。「電気代がもったいない」と言われそうだが、移動せずに作業が遅れるより、全部の部屋のスマートスピーカーを鳴らしておく方が、収支でいえばプラスになる(ハズだ)。何事もバランスが大切だろう。

 「全部の部屋」グループは、AmazonアカウントにひもづけたEcho端末が自動的に追加される。そのため、「マルチルームミュージックグループを作らなくちゃ」と気張る必要はない。複数のEcho端末があるなら、「Alexa、全部の部屋でモーツァルトの曲をかけて」などと言うだけでいい。実は、特別なことをしなくても、「全部の部屋」という“魔法の呪文”さえ知っていれば、どの部屋でも同じ曲を聞くことができるのだ。

第4世代Echo Dot
デバイスタブ内をぐぐっと下にスワイプすると「スピーカーグループ」の中に「全部の部屋」というものができている(左、中央)。タップして中身を確認すると、既に自分のアカウントにひもづけた全てのEcho端末が登録されていた(右)

ちょっと奮発してステレオ再生に挑戦

 スマート家電を使って、テレワークを快適にすべく、試行錯誤するのが本連載の意図であるが、さすがに「実は何も設定しなくてもできるようになっていた」だけでは面白くない。そこで、ちょっと奮発して最新モデルの「第4世代Echo Dot」を2台購入し、これまで試したいと思っていた「Echo端末を2つ並べてステレオ再生」にチャレンジしてみた。

 第4世代Echo Dotは、2020年9月に発表されたAmazon純正のスマートスピーカーで、第3世代まで円柱を押しつぶしたような形だったものが、球体に生まれ変わっている。

第4世代Echo Dot
従来モデルから形はかなり変わり、中身も生まれ変わった第4世代Echo Dot。“箱”が大きくなったからか、こもりがちだった音はクリアになっている

 第3世代同様、第4世代にもファブリック素材を透過させて時刻などをデジタル表示できるLED搭載の「Echo Dot with clock」が用意されており、同じものが2つあってもつまらないので、時計なしと時計ありを買うことにした。これであれば、ステレオ再生するための要件である「同一モデルのEcho端末」を満たせる。

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