「Echo」第4世代モデル、どう進化した? 試して分かったメリットとデメリット:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする連載。今回はガラリと生まれ変わったAmazonの「第4世代Echo」を試した。
Amazonから、スマートスピーカー「Echo」の第4世代モデルが登場した。筒状のデザインだったこれまでのボディーを改め、球形のボディーに一新されたことが大きな特徴だ。
さらに、従来は上位モデルである「Echo Plus」にのみ搭載されていたZigBeeによるスマートホームハブ機能や、温度センサーが本製品に統合されたのも目玉となっている。
外見の変更が目につく本製品だが、中身はどのように進化したのだろうか。従来の第3世代モデルとの比較を中心にレビューをお届けする。
球形デザインに一新。興味深いボタン配置の変更
本製品最大の特徴は、その外観だ。幅と奥行きはともに約144mmということで、ほぼ球形と言ってよいデザインに一新されている。前面はファブリック素材、背面はプラスチック素材なのだが、色が濃いチャコールだと、遠くから見て前と後ろの区別すらつかない。重量は約940gだ。
ただし、デザインは大きく違っていても、搭載するボタンの数や種類は同じだ。具体的には、上部にアクションボタンとマイクボタン、音量調整ボタンを備え、位置は下部へと移動しているものの、ライトリングも変わらず備えている。
しかし、よく見るとボタン配置がこれまでとは異なっているのが興味深い。従来は音量の大小ボタンが「上下」に並んでいたのが、今回のモデルでは、音量の大小ボタンが「左右」に並んでいる。
配置が換わった理由は定かではないが、人間工学的にはこの方が自然ということなのだろう。ちなみにGoogle Nestシリーズも、音量の大小をコントロールするタッチセンサーの並び順は本製品と同じく「左右」なので、結果的に操作体系がそろったことになる。
さらにボタンは丸形ではなく、例えば音量を上げるボタンであれば「+」、下げるボタンであれば「−」といった具合に、アイコンの形状がそのままボタンになっている。これにより、暗い室内でも指先の感触だけでボタンの種類を判別できるようになった
従来は丸形ボタンの上にこういったモールドが施されていたが、それをさらに一歩先へと推し進めた形だ。最近ではレノボのスマートクロックにも見られた仕組みだが、細かいところまで改良を加えてきているイメージだ。
続いて、セットアップをしていこう。
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