5K映像の中でビジネスがサクサク進む! 「VIVE Focus 3」に触ってきた(3/4 ページ)
HTCが6月に発売したビジネス向け新型VRヘッドセット「VIVE Focus 3」を体験。5K映像に浸りながら、新たな可能性を考えた。
VR版ビデオ会議「VIVE Sync」を体験
VIVE Focus 3の特徴は、法人向けソリューションの「VIVE Business」を利用できることだ(有償だが、VIVE Focus 3購入者は6カ月無料で利用可能)。さまざまなソフトウェアやツールが用意されるが、中でも「VRによるミーティングおよびコラボレーション(協業)のためのオールインワン・ソリューション」と位置づけられたVIVE Syncは注目だ。
いわばZoomやMicrosoft TeamsのVR版(あるいはVRChatをビジネス向けに特化した形)で、アバターを使ってさまざまな人とコミュニケーションを取ることができる。複数のアバターが同じ空間に集まって画像やWebブラウジング、プレゼンのスライドや動画を共有でき、現実の空間では難しい3Dモデルなどの立体物の共有もスムーズにこなせるのがウリだ。
今回はHTC NIPPONの方がVIVE Sync内に作った会議室での体験をレポートしたい。
VIVE Focus 3でVIVE Syncを起動すると、いきなり登場するのはきれいなオフィスの部屋の中だ。部屋の外には太陽がさんさんと輝く庭があり、とても開放感がある。オフィスの中ではスケジュールが表示されており、そこからルームを選んで会議室に入ることになる。
オフィスの内外では、他人のアバターとさまざまなコミュニケーションが取れる。音声で会話ができるのはもちろんだが、握手したりハイタッチをしたりといった動作も可能だ。
アバターの操作だが、右のスティックを傾けると青いリングが登場し、行きたい場所までポイントした後に離すとその位置まで移動できる。左スティックで視点を変えられるが、ゲームでは右スティックで見方を変えるものもあるので、どちらかというとそちらに慣れていた筆者は、話をしている途中に視点を変えようとして動いてしまうなど、最初は誤操作を頻発させてしまった。
VRなのだから3Dというのは当たり前の話だが、VIVE Syncではこれを生かした仕組みをさまざまに取り入れている。例えば情報を共有するのに、目の前に付箋を登場させてそこに文字を書いたり、カメラを取り出してアバター同士で自撮りをしたりする、といったこともできる。
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