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トラックパッドも備えたロジクールの新型iPad Pro向けキーボード一体型ケース「COMBO TOUCH」を使ってみたMagic Keyboardとの使い勝手の差は?(3/5 ページ)

Apple純正品以外で、iPad用のトラックパッド搭載キーボードを積極的にリリースするロジクール。ここで取り上げる「COMBO TOUCH」は、最新の第5世代12.9インチiPad Pro用モデルだ。

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キー配置は一部に違和感 ファンクションキーがあるのは強み

 続いてキー配列について見ていこう。本製品は日本語JIS配列を採用しており、キー配置そのものは、純正のMagic KeyboardのJIS配列モデルにおおむね準じている。キーはパンタグラフ構造で、約19mmというキーピッチや、約1mmというキーストロークも同等だ。

 ただし、キー配列は完全に同一ではない。最大の違いは、一般的なキーボードではBackSpaceキーの左側にある「\」キーが、数字の「1」キーの左側へと移動していることだ。つまり同じ段の一番左に移動していることになる。

 それならば単純に1つずつ左にずらせばよかったのではと思うが、そうすると「Q」キーの左上に「1 」、「W」の左上に「2」という上下の配置が乱れるので、「\」キーを犠牲にして他への影響を最小限にとどめたメーカーの発想は理解できる。とはいえ、ここさえクリアーしていればMagic Keyboard互換といって差し支えなかっただけになんとも惜しい。

 アルファベット以外のキーも、Enterキーやその周辺の記号キーの横幅が狭かったり、左側のShiftキーやControlキー、Tabキーは逆に幅が広かったりと、配置は同じでもキーサイズがかなり異なっている。MacBookとほぼ同じ使い勝手を再現できている純正のMagic Keyboardと比べると、かなり癖がある印象だ。

COMBO TOUCH
キーボード面。同社の第4世代iPad Air向け「FOLIO TOUCH」(iK1094BKA)と同様、日本語JIS配列を採用する
COMBO TOUCH
キーピッチは実測19mmと、Magic Keyboardと遜色ない
COMBO TOUCH
Magic Keyboard(右)との比較。「\」キーが「1」の左側にあるのがやや独特だ。一方で、TabキーやControlキーはMagic Keyboardに比べて幅に余裕がある
COMBO TOUCH
Enterキー回りの比較。こちらはMagic Keyboard(右)に比べるとキー幅が狭くなっている
COMBO TOUCH
パンタグラフキーを採用する。キーストロークは約1mmとされている

 その一方で利点として挙げられるのは、Magic Keyboardでは省略されているキーボード最上段のファンクションキー列が用意されていることだ。普段MacBookを使っているユーザーがMagic Keyboardを使う場合、画面輝度の変更やマルチメディア関連の操作がキー上で行えないのは少なからずネックとなるが、本製品はそのような心配もない。

 ただし、左上のEscキーはないので、ショートカットを用いるか、別のキーに割り当てる必要がある。この点においてはMagic Keyboardと同様だ

 ファンクションキーが用意されていることで、キーボードのバックライトを素早く調整できるのも、Magic Keyboardと比べた場合の大きなメリットだ。ファンクションキーのないMagic Keyboardでは明るさ調整は本体の設定から行わなくてはならず、手間の差は一目瞭然だ。ちなみに明るさは16段階で調整できる。

 キータッチ自体はMagic Keyboardと酷似している。メカニカルなカシャカシャという音は、本製品の方が控えめに感じるが、そう極端に違うわけではない。短時間の比較であれば違いを感じない人がいるかもしれない。

COMBO TOUCH
キー入力中。最上段にファンクションキーを備えるのは、Magic Keyboardにはない利点だ
COMBO TOUCH
キーボードはバックライトを備える。ファンクションキーを使って16段階で調節可能だ

 キーボード手前のトラックパッドは、Magic Keyboardに比べて縦横ともに約1cmずつ広い他、パームレストの奥行きもMagic Keyboardより広いので、手のひらが置きやすいのは利点だ。もっとも、ビニール寄りの素材を採用するMagic Keyboardに対し、本製品はざらざらした素材であるため、やや好みが分かれるかもしれない。

COMBO TOUCH
Magic Keyboardと同様、キーボードの手前にトラックパッドを搭載する
COMBO TOUCH
トラックパッドの幅は約112mmある。Magic Keyboardに比べ約14mmほど幅が広い
COMBO TOUCH
高さは約57mmと、こちらもMagic Keyboardより7mmほど余裕がある
COMBO TOUCH
パームレストの奥行きは約85mmもあり快適だ。表面はボディーと同じざらざらとした手触りの素材を採用する

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