利用シーンを選ばずに快適動作! 2in1のビジネス向けモバイルPC「ASUS ExpertBook B5302FEA」を試す(4/4 ページ)
「ASUS Expert」シリーズは、ASUS JAPANのビジネス向けPCだ。ラインアップを一新した中から、2in1タイプのモバイルPC「ASUS ExpertBook B5302FEA」をチェックした。
ビジネス向けに必要十分なパフォーマンス
ここからは、ベンチマークテストで本製品の性能を見ていこう。まずはPCの総合性能を計測する定番のPCMark 10の結果からだ。動作モードは「パフォーマンスモード」「バランスモード」「ウィスパーモード」それぞれで測定した。
スコアを見ると、CPUのパフォーマンスを十分に引き出した値だ。静音重視のウィスパーモードでも高いスコアを記録しており、ビジネス用途で不満を覚えることはまずないだろう。
続いて、バッテリーの駆動時間を調べる「Battery Profile」の中の「Modern Office」をテストした。画面輝度を最大、キーボードバックライトオフで5時間という結果となった。公称値の約6.2時間より短いが、画面輝度を抑えれば公称値を超える時間を使えるだろう。また、カフェでメールをチェックするのに使う、報告書を作成するといった用途なら十分な駆動時間といえる。
本製品が搭載するIris Xe Graphicsは、NVIDIAのGPUで言えばGeForce MX450程度の性能を持つ。このため冒頭でも述べた通り、負荷の少ないゲームであれば十分にプレイできる。そこで「3DMark」と「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を実行した。
こちらも先ほどと同様に、ASUS インテリジェント パフォーマンス テクノロジーの設定を変更した結果をまとめている。
3DMarkのスコアを見ると、さすがに処理が重い3Dグラフィックを多用するゲームを動かすのは厳しいが、CPU内蔵GPUとしては高いスコアをマークしている。ASUS インテリジェント パフォーマンス テクノロジーの設定を見ると、ウィスパーモードではマシンパワーをかなり落としていることが分かる。
次に「ファイナルファンタジーXIV」のベンチマークテストだが、「暁月のフィナーレ」の登場に合わせて更新された。「暁月のフィナーレ」は「ファイナルファンタジーXIV」の拡張パッケージ第4弾で、11月23日に発売が予定されている。
スコアの評価も変更されており、従来の指標ではスコア3500以上が「快適」、スコア7000以上が「非常に快適」だったのに対して、暁月のフィナーレベンチでは「快適」の評価がスコア8000以上、「非常に快適」が15000以上になった。
このためIris Xe Graphicsを利用しているPCではそこまでのスコアに届かず、「設定変更が必要」という評価となるようで、本製品も同様だった。ただしベンチマークテストを見れば分かるが、ひどいコマ落ちがあったり、動きがのろのろしてしまうといったことはなく、全くプレイできないわけではない。実際にベンチマークテストを動かして、チェックしてみるのもよいだろう。
本製品はゲーミングノートPCではないので、あくまでも参考としてだが、筆者が所有するゲーミングノートPC(CPU:Core i7ー9750H、GPU:GeForce RTX 2060、メモリ:16GB)と比較すると、このような差が出る
ビジネスシーンで大活躍してくれる1台
ここまで見てきたように、ExpartBook B5 B5302FEAは非常に高いパフォーマンスを有しており、ビジネス用途で十分に使えるモバイルPCだ。超軽量というわけではないがスリムで持ちやすく、社内やテレワークでの持ち歩き、外出先での作業にも対応できる。タブレットスタイルやテントスタイルの切り替えもスムーズに行え、営業担当者が顧客先でプレゼンする場合でも力を発揮してくれる。
価格は税込み16万9400円と手堅くまとまっており、購入後30日以内にMyASUSにユーザー登録するだけで手厚い保証が受けられる「ASUSあんしん保証」が付帯する。さらに、法人向けとして有償になるが「ASUSのあんしん保証プレミアム 法人向け4年パック」「ASUSのあんしん保証プレミアム 法人向け5年パック」といった拡張保守サービスも用意される。故障時負担は0円で、劣化バッテリーの交換にも対応するなど、ビジネス利用では大いに助かる内容である。これから数年利用できるビジネスPCとして、本製品は見逃せない1台となるはずだ。
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