Ryzen×RadeonのゲーミングデスクトップPC「G-Tune EP-A-6700XT」はどこまでいける?(2/4 ページ)
ゲーミングデスクトップPCで採用例が多いのが、Intel CPUとNVIDIAのGPUという組み合わせだが、マウスコンピューターの「G-Tune EP-A-6700XT」はAMD製のCPUとGPUを採用したユニークな存在だ。実機をチェックした。
映える! 冷える! メンテナンス性も良し!のフルタワーケース
本製品が採用するフルタワーケースは、G-Tuneのハイエンドモデル用に設計されたオリジナルデザインだ。冒頭でも触れたように、ブラック/レッドのカラーリングが標準だが、ちょうどAMDのコーポレートカラーでもある。
フロントパネルはスモークガラスを採用しており、右端にレッドのラインを設けている。このレッドライン部分には、前面端子とスロットイン式のDVDスーパーマルチドライブが用意されている。まずインタフェースとしては、電源ボタン、USB 3.0×2、USB 2.0×2、オーディオ入出力がある。USB Type-C端子がないのは物足りないが、USBは2種類で数も十分なので利便性がよい。
最近では光学ドライブを搭載するモデルが減ってきている中で、標準装備とするモデルは貴重と言える。スロットイン方式でスタイリッシュに収めつつ、内部スペースに対する専有もほとんど影響がない。
右側板はスチール製で上部にデザイン性を両立させたハニカム状の吸/排気口を設けている。上部両隅のネジ2つを回せば開閉でき、このネジは緩めても脱落しない工夫が施されている。メンテナンス性のよさがうれしいところだ。
BTOオプションでは、スモークタイプの強化ガラスに変更することもできる。標準では特にLEDイルミネーションを装備しない本製品だが、内部を光らせたい人はこのオプションを検討するのがよいだろう。内部が透けて見えるようになる他、ドライバレスでカバーを取り外せるようになるのもポイントだ。
ボディー底面にはフィルターを備えており、着脱も簡単でホコリ取りもはかどる。また、前後に脚を設けているため、ここをふさいでしまうこともない。本製品では底面がメインの吸気口となり、背面ケースファンや水冷ラジエーターのファン、電源ファンなどから排気するエアフローだ。負圧の設計で、ホコリの混入を抑えるこのフィルターは重要な役割を果たす。
快適さを左右するメモリやストレージなど足回りも余裕十分
マザーボードはATXサイズで、AMD X570チップセットを採用する。PCI Expressスロットはx16スロットが2基(1基は4レーン動作)、x1スロットが2基だ。x16スロットのうち、メインはグラフィックスカードで利用されており、空きスロットはx16スロット(4レーン動作)1基とx1スロット2基となる。
メモリスロットは4基、M.2スロットは2基備える。5インチベイはないが、3.5インチシャドーベイが1基(4TBのHDDで利用済み)と2.5インチシャドーベイが2基(空き2)ある。
メモリは標準構成で2本装着され、容量は32GBだ。一般的な標準構成ではまだ16GB程度だろう。ハイエンドクラスの本製品では標準でも十分に余裕のある容量を搭載しており、最大64GBに拡張するBTOオプションも用意されている。動作モードはDDR4-3200だ。
ストレージはシステム用にSSD、データ用にHDDを組み合わせている。SSDはM.2 NVMe SSDでインタフェースはPCI Express 3.0 x4、容量は1TBと大容量だ。一般的なBTOパソコンではまだ512GBであることも多いが、それよりも大容量で確かにハイエンドクラスと言える。
AMD X570チップセットはPCI Express 4.0にも対応しており、BTOオプションの中にはさらに高速のPCI Express 4.0 x4接続のM.2 NVMe SSD 1TBも選べる。一方、さらなる容量を求める場合は、2TB(PCI Express 3.0 x4)という選択肢もある。
データ用HDDは、容量が標準で4TBとなる。4TBあればゲームも豊富にインストールできるが、より大容量の8TB HDDのオプションも用意されている。
ストレージに関しては多くの場合、自分に必要な性能、必要な容量でBTOカスタマイズをするところだ。本製品ではM.2スロットに空きスロットが1基あり、2.5インチシャドーベイ(Serial ATA)も2基の空きがある。つまりユーザー自身が購入後、必要に応じて追加搭載可能だ。
次にベンチマークテストで本製品の実力を見ていこう。
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